私の校長学
実践に活かす学校経営の知恵と技

菱村幸彦 著
A5判 184ページ 定価(本体1,900円+税)
ISBN978-4-7619-0847-8 小・中・高校長

駒場東邦中・高校での校長経験を踏まえ、校長としてのあり方や危機管理について、実践的にまとめた校長学の入門書。




はしがき
第一部 実践編
第1章 異邦人としての校長
免許状なしで校長になる
生徒との共通言語ありや
第2章 講話はむずかしい
校長講話は意外に少ない
校長の挨拶を書くのは失礼?
玄人校長も苦労している?
第3章 校長の哲学
哲学をもてと言うけれど
体験に培われた実践哲学
これぞ校長の教育的信念
第4章 ヨコ組織での戸惑い
上からの命令はなじまない
役職は同僚のお世話役
学校は報告システムが弱い
第5章 PTAと校長
文部省的な校長はダメ?
親に何と呼びかけるか
父親PTA会で話したこと
第6章 超法規的措置?
根回しなしで長丁場
教務内規のルール通りが筋
はじめて退学を言い渡す
第7章 卒業式のハプニング
学校の式典は感動を与える
舞台慣れした名優は違う
生徒が踊らされている
第8章 インプットとアウトプット
駒場東邦ってどんな学校?
数値目標としての東大合格
実績あっての一貫校の魅力
第9章 体育祭とリーダー
六年生の最後の大仕事
団長選びは校長会と同じ?
体育祭を見て入学する生徒も
第10章 部活と校長の信念
部活の盛んな中高一貫校
自費でも生徒を引率したい
勝利至上主義の是非
第11章 自由と規律
自転車の無断借用で警察に
規範意識が薄くなる
何でもありの自由の結末
第12章 マクロの目・ミクロの目
ミクロの立場の戸惑い
運命にかかわる決定も
気が重い処分の言い渡し
第13章 学校説明会
圧倒された父母の熱意
説明会ではこんな話をした
恩師の入院に涙する教え子
第14章 見えないカリキュラム
教科中心の見えるカリキュラム
見えないカリキュラムとは
人間形成に影響する学校文化
第15章 文化祭の情景
一万人を超えた来校者
生徒がつくる文化祭
旧友を温かく迎えた生徒たち
第16章 卒業生と教師
親子二代とも同じ教師に
完敗したビールもうまい
浅田次郎の「後輩諸君!」
第17章 こんな先生がほしい
空手の有段者がいい?
求められるリーダーシップ
教職は理想を語る職業
第18章 教師像二題
訪問指導で東大合格
たった一人の卒業式
百の施策より一人の教師
第19章 校長室の"客"
敬して遠ざけるべしか
毎日監視されているようで
校長室に入ったことが自慢
"学校を辞めたいんです"
第20章 郵便物と電話
決裁箱にあふれる郵便物
作品応募の依頼が多い
多い投資のセールス電話
第21章 校長の苦悩
"死にたくなったら来なさい"
内部の支えがあれば耐えられる
それでも所信を貫いた校長
第22章 「校長学」を読む
役に立った校長学の本
嫌われる校長好かれる校長
校長の書いた実践的校長学
第二部 危機管理編
第1章 学校事故
よく起きる学校事故
在職中こんな事故があった
人命は取り返しがつかない
誠意とタイミングが大切
三つの法的責任が問われる
第2章 校内暴力と出席停止
迷える羊の救済が優先か
出席停止に踏み切れない
法改正でどこが変わったか
出席停止の難しさ
第3章 いじめ問題への対応
学級担任一人で抱えない
安全確保は「条理上の義務」
判例が求める六つの義務
第4章 不登校と進級認定
何割出席したら認定するか
理屈どおりにはいかない
現実と法律のはざまの悩み
第5章 校内の盗難事件
無断借用をしても悪くない?
ビデオカメラで隠し撮り
犯人探しの方法が問題
第6章 万引きをどうするか
ごく普通の家庭の子どもが
家庭のしつけの問題だが
最初の指導が重要
第7章 所持品検査をためらわない
ナイフを持ち込ませない
合理的範囲の規制は適法だ
学校に所持品検査義務があるか
第8章 集団食中毒が起きたら
O-157事件の苦い記憶
食中毒の対応は予防が第一
それでも起きたらどうするか
必要なら出席停止・臨時休業も
第9章 父母の苦情
欠勤の多い教師への苦情
保護者の抗議で休職に
学校事故の将来補償を文書で
第10章 体罰事件をどう防ぐか
善意におおわれた地獄ヘの道
やくざのリンチさながら
事実隠蔽の疑惑を招かない
第11章 問題教員への対応
"問題教員"の三つのタイプ
指導力不足教員を教職外に
精神性疾患の教員をどうするか
第12章 学習指導要領は最低基準
指導助言文書か法規命令か
"最低基準性"は最初の告示から
プロの教師ならできるはず
第13章 道徳を遠ざけた心理
羹に懲りて膾を吹いた
行政が道徳を決めていいか
熱意と自信と勇気をもって
第14章 評価をめぐる法律問題
評価の権限はだれにあるか
要録の様式は教委が決める
原則開示の流れが定着するか
第15章 成果責任と説明責任
いい学校、よくない学校
学校の自己評価と説明責任
学校評価をどう行うか