大人が子どもを壊すとき
「良い子」しか愛せない大人と、正論を怖がる子ども

今 一生 著
A5判 160ページ 定価(本体1,500円+税)
978-4-7619-1131-7 中・高校教師

NEETや性情報の氾濫について言及しながら、大人との関係に"居場所"を感じられない「はみ出しッ子」の動向と、家庭や教育現場での扱いが難しくなったネットモラルや携帯電話事情についての現状を描く。



はじめに〜「ただの大人」として
第1章 居場所を探す子どもたち
先生に言えなかったこと
イジメ今昔物語
「尿を飲ませる」というイジメ
学生時分にイジメと向き合ったか?
生徒どうしの連帯の根拠を失った時代
クドカンのドラマに観る「失われた風景」
自ら人身御供になる男気の喪失
校長自ら「弱者」を演じよう!
高校生自身が発信するメディア
一〇代の声を拾い始めたマスメディア
ウソくさい報道で脱社会化する若者
裏社会へ走らせる前に学ぶときめきを
『居場所』獲得の手段としての性
無力感が危険な性へと走らせる
「友達」がつくりにくい時代
性情報の氾濫に大人が出来ること
「性度」の変化は誰にも変えられない
「良い子」を期待すれば自傷的な性に走る
「愛されるより愛する」人へ
家出人たちへの手紙 一九九六〜二〇〇五
家を飛び出す子どもたち
『イマドキの子ども』の関係作法
人間関係の希薄化が植えつける孤独
「関係」の確かさを教えるということ
個性の尊重は共通語を壊し、差異による疎外感ヘ
情熱の対象が見失われた時、人は空虚感で友達をなくす
「良い子」ほど世間との関係から離脱し、透明な存在へ
命の使い道を教える人は学校や家の外に
「日本」を飛び出す一〇代
一八歳が海外で拉致される時代
平和ボケの日本人との関係を捨てる若者
「今、ここ」にある関係を大事にできるか?
女子ならではの友情育成
自意識が肥大する思春期特有の心性
ジェンダー差による処方箋の違い
友情とは勇気が問われる関係
少年犯罪 ――疎外感は体感で治せ!
疎外感が「反省なき犯罪」を生む
生徒のことは生徒から聞き取る
疎外感を先送りする社会は生きづらい
「素手」というリアルを体感するチャンス
死刑になりたくて殺傷
「生きろ」と言われるほうがつらい
一〇人に一人の小学生が「抑鬱」
「伴走してくれる人」になる
若者を『ニート』に導く大人たち
ニート自身の問題ではないことに気づいているか?
世間並みをめざすと労働意欲を持てない世代の登場
自分の居場所を探せる自由と世界の豊かさを見せよう!
第2章 生き残るためのインターネット
ネットに子どもを追い話める人たち
IT教育は誰のため?
生徒もPTAも学校でのネット教育を望んでない!?
一般のユーザに預けるしかない「教育」
生き抜こうとしてるだけで十分立派じゃないか
IT時代の生徒指導の課題
学校は生徒のネット利用の責任など負えない
ネット&ケータイは傷を負いながら学ぶメディア
ネット&ケータイは親に責任をかぶせて利用される
校内でのネット&ケータイの利用にはライセンス制を
ネットモラル教育という傲慢
学校ではネットモラルは教えられない
自己責任で「先生」を探すのがネット利用の基礎
体の傷から学べないままではバーチャルを区別できない
生徒のホームベージを見てみよう!
匿名コミュニケーションだから本音がわかる
自分らしさを伝える楽しみをネットで
匿名アドレスを使う心性を学ぼう!
匿名アドレスの危険に鈍感な「ネット家出」族
大人の無責任さが一〇代から主体性を奪う
ネット心中はオフの関係で予防
毎月一件は日本のどこかで起きるネット心中
「大人をあざむいてやる」と言う一〇代がすがる大人
自己保身の大人ばかりでは若者は生きづらい
匿名の闇に隠れる世代を知るチャンスづくり
ネタ/べタを区別できないユーザは不信感の塊に
"自分消し"のうしろめたさを払拭する機会の拡大
おわりに 〜民力で再構築される人間関係へ
初出一覧
著者プロフィール
 

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