ゼロトレランス
規範意識をどう育てるか

加藤十八 編著
A5判 176ページ 定価(本体1,900円+税)
978-4-7619-1292-5 教師全般


日本でも導入することが提言された、アメリカで広く実践されている「ゼロトレランス」の考え方と実際を、先進的な実践例を交えて解説した。


この本を読まれる皆さんへ
第1章 新しい生徒指導のあり方―規範意識の醸成を目指して―
1.文科省の報告書―生徒指導体制のあり方
 ・“見せかけの指導論”から“実効的指導論”へ
 ・報告書のキーワード
 ・日本の教師は甦る
2.教育行政をどのようにしたらよいか
 ・教育委員会制度―単純明快な当たり前の指導
 ・日本の教育行政はおかしい
3.最新のアメリカの教育情報―アメリカの学者が観る
 ・生徒の学力とアカウンタビリティ
 ・市長と教育行政
 ・日本の教育への懸念
4.新しい生徒指導のあり方―規範意識の醸成を目指して
 ・規則や罰則を定める
 ・出席停止は有効な手段
 ・オルタナティブスクール
5.この報告書が欠落させているもの
 ・オルタナティブスクールの設置
 ・規範意識の醸成の方策
 ・日本教育の衰退を観る
第2章 ゼロトレランスがアメリカの教育を変えた
1.ゼロトレランスとは
 ・ゼロトレランスの意義
 ・ゼロトレランスの発祥
2.アメリカ教育の失敗がゼロトレランスを生んだ
 ・六〇年代のアメリカのリべラルな風潮
 ・過激な教育革新運動
 ・教育の人間化の例―コミュニティ・クエスト
 ・フォス高校におけるゼロトレランス宣言
 ・アメリカの生徒管理体制
3.ゼロトレランスが学校規律を建て直した
 ・大統領クリントンの呼びかけ
 ・ゼロトレランスの運用と評価
 ・破れ窓の理論
 ・学者が学校規律を混乱に陥れ、現場の教師が建て直した
4.日本の学校規律―アメリカの学者の観察と助言
 ・W・ダンラップの小論
 ・観察―日本の生徒は勉強をしなくなり規律が乱れてきた
 ・可能な変革―罰則の適用と指導法の研修
 ・学校管理者と教師は、罰則を明らかにし、父母と生徒によく説明する
 ・学習指導法の変革が必要である
 ・ゼロトレランス―指針は明快でなければならない
 ・概観
第3章 生徒規律指導を見直そう
1.規則は教育上もっとも大切なことである
 ・真の自由とは
 ・真の自由と枝葉の自由
 ・日本の自由と自主性
 ・リべラルの概念は学校教育に不適である
2.細かいしつけ指導
 ・プログレッシブディシプリン
 ・アメリカの学校における実践例
 ・ディテンション
 ・トルーアンシー
 ・明治のプログレッシブディシプリン
3.日本の生徒指導を見直そう
 ・従来の日本の生徒指導
 ・指導の武器を失った教師たち
 ・叱って謝れば許す
 ・教師の職場環境と教師の資質
 ・大多数の善良な生徒のために
 ・苦悩する教師たち
第4章 不登校・非行問題を見直そう
1.不登校・非行問題を考える
 ・日本における中途退学者
 ・低学力による中途退学
 ・生徒指導と学習指導は直結する
 ・アメリカでは中途退学はほとんどないが卒業率は低い
 ・落ちこぼれない教育法(NCLB 法)
 ・中途退学・不登校は教育の最大の敗北である
2.アメリカでは中途退学や不登校生徒はほとんどない
 ・オルタナティブスクール
 ・アメリカでは、不登校やひきこもり生徒はいない
 ・精神的に問題のある不登校生徒の指導
3.日本の学校が学ぶべきもの
 ・日本の指導法
 ・カウンセリング論からの脱却
4.アメリカの生徒指導―教育長に尋ねる
 ・ゼロトレランスについて
 ・オルタナティブスクールについて
第5章 道徳教育を見直そう
1.アメリカの道徳教育の失敗と成功
 ・価値の相対性
 ・モラルジレンマ法とは
2.規範意識を醸成する
 ・キャラクターエデユケーションの経緯
 ・道徳学習―キャラクターエデユケーション
 ・規範意識の確立
3.わが国の道徳教育
 ・わが国の道徳教育の状況
 ・モラルジレンマ法をやめよう
 ・道徳性は教えられなくてはならない
4.日本の道徳教育のあり方
 ・個性尊重主義から自律的自己抑制主義へ
 ・道徳観の認識―道から徳へ
 ・皮相的な徳治主義からの脱却
5.当たり前の教育―それは伝統主義教育観に回帰することである
 ・伝統的教育とは
 ・日本の戦前の教育
 ・戦後の日本の教育
第6章 日本における規律ある生徒指導
1.「『あいさつ』と『歌』」と「誇り」で学校の再生を
   ―豊田市立前林中学校
 ・あの学校は、卒業式で生徒が国歌や校歌を歌わない
 ・荒れる学校
 ・卒業式に国歌が立派に歌えた
 ・あいさつと学校の誇り
 ・保護者との連携―一七日間の学校参観
 ・毅然たる指導とリーダーシップ
2.生徒自らによる学校規律の再建―豊田市立美里中学校
 ・自主的巡回(SP活動)
 ・自己啓発(モラルアップデー)
 ・学校規律の確立―不登校生徒の減少
3.ゼロトレランスの生徒指導―岡山学芸館高等学校
 ・導入の経過・背景
 ・導入の理由及び歴史的意味
 ・プロジェクト・チームによるマニュアルの作成
 ・成功要因
4.教師集団の結束から規律ある明るい学校へ―愛知県立日進高等学校
 ・指導の困難な時代
 ・生徒指導の実践―教師の協力体制
 ・ダメなことはダメという基本コンセプト
 ・基準の明確化と指導項目の精選
 ・声かけ指導の徹底
 ・主義主張の異なる教師との連携
 ・学校に対する不信感の払拭
 ・規律ある明るい学校
 ・思いやる心の育成
座談会 ゼロトレランスが日本の教育を変える
●出席者●加藤十ハ/和田秀樹/八木秀次
ゼロトレランスとプログレッシブディシプリン
「子ども中心主義」の偽善
プロは結果責任をもたなければいけない
ゼロトレランスではオルタナティブスクールが必要
道徳と法の教育を
ゼロトレランスが日本の教育を変える
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