教育再生のための教育学
現代の教育をどう読み解くか


杉村 房彦 著
A5判 272ページ 定価(本体2,500円+税)
978-4-7619-1338-0 小・中・高校長


「ゆとり教育」批判などのように、皮相的・感情的な教育論議が横行する中で、現在の教育問題を様々な角度から分析し視座のもち方を提示した新しい教育学の書。


はじめに  「論争的教育学」へのいざない
第1章 なぜ、学校でなければならないか (形成と教育=学校論)
  1. 「自然な学習」から組織的な教育=学校へ
  2. 「自然な学習」の限界に現代人は困惑している
  3. 先人の努力を顧慮しない学校不要論
  4. イヴァン・イリッチの脱学校論―誤りと示唆
第2章 オールラウンドの日本の教育  (生活指導・その1)
  1. 「よろず引き受けます」の日本の学校
  2. 「天皇の赤子」教育から生活指導へ
  3. 生活指導のジレンマ − 子どもの自主自律と教師の指導
  4. ジレンマを解決する生活指導の方法(あるいは手順)
第3章 世界史に開かれた21世紀の生活指導  (生活指導・その2)
  1. 「グローバリゼーション」のなかの生活指導
  2. 文化相対主義は金科玉条ではない
  3. 教育の課題 ― 基本的人権で文化の洗い直しを
第4章 子どもの未来を切りひらく知力  (教科教育・その1)
  1. 「学力問題」の、なにが問題か
  2. なぜ学習意欲(やる気)が高まらないのか
  3. 現代的「かしこさ」の構造 ― 教育的価値とはなにか
第5章 カリキュラム(教育課程)の編成  (教科教育・その2)
  1. なにを・どのように組み立てるか ― カリキュラムの編成原理
  2. カリキュラムの歴史 教科カリキュラムvs. 経験カリキュラム
  3. 「総合的」な教育の推進
  4. カリキュラムの現代化 ― 労働教育を基軸に
第6章 〈学習〉と〈教授〉の関係  (教育方法・その1)
  1. 学習意欲の二重性と発達段階
  2. 興味(好奇心)を刺激し持続させる授業
第7章 「問と答の間」  (教育方法・その2)
  1. 「わかり直し」が喫緊の課題
  2. プログラム学習(教育工学)の功罪
  3. ビゴツキーの「発達の最近接領域」論
  4. 自然学級における集団学習の効用
第8章 公教育を動かす二つの力   (日本の近代学校教育史抄・その1)
  1. 教育史への視角
  2. 「学制」の思想と民衆の反発
  3. 奇妙な「大合作」 教育勅語体制の成立と親たち
  4. 大正デモクラシーと「新教育」
  5. 昭和ファシズムと国民学校制度
第9章 憲法・教育基本法体制の変転  (日本の近代学校教育史抄・その2)
  1. 廃墟のなかから起ち上がれ 憲法・教育基本法が示した教育改革
  2. 独立と戦後教育の手なおし
  3. 高度経済成長と「能力主義」教育
第10章 公教育の共同主体 ―子ども・親・教師・地域(住民)・行政―
  1. 「教育の自由」と教育行政
  2. 公教育の共同主体
  3. 教育の原理が求める「教師の裁量権」
  4. コミュニティ・スクール
 

→ [学事出版トップページへ]