学校組織調査法
デザイン・方法・技法

藤原文雄・露口健司・武井敦史 編著
A5判 200ページ 定価(本体2,200円+税)
978-4-7619-1754-8 研究者、大学院生

学校組織や学校経営の現状を明らかにし、経営的示唆を得るための「学校組織調査法」。そのノウハウを日本教育経営学会研究推進委員会がまとめた唯一のテキスト。

まえがき
序章 教育経営研究と学校組織調査法
 1.本書の背景と意義
(1)調査困難の時代
(2)研究知の生成・蓄積プロセス
 2.本書の目的
 3.本書の構成と特徴
第1章 調査研究のデザイン
 1.調査研究の性格を考える
 2.調査研究をデザインする
(1)調査対象の選定と調査者の関与
(2)妥当性と信頼性
 3.調査研究の段取り
(1)先行研究レビューと文献調査
(2)調査対象の選定と関係づくり
 4.研究の生産と調査の公表について
(1)調査と知見の生産
(2)調査結果の活用・公表にあたって
第2章 学校組織調査の実践に向けて
 1.はじめに
 2.大学院生(ストレートマスター)の事例
(1)ボランティアはしているが…
(2)校長の影響力への気づき
(3)校長へのインタビュー調査
(4)リーダー仮説
(5)サーベイリサーチの困難
(6)今できることは何か?
 3.若手研究者の事例
(1)互恵関係の要望
(2)ネットワーク・資源・情報処理スキルの活用
(3)調査継続の効果
(4)ネットワークの威力
 4.現職教員の事例
(1)研究関心
(2)「よい学級」とは?
(3)リサーチデザインの設計
(4)調査対象確保の困難さ
(5)指導教員との共同研究
(6)尺度問題
(7)学校経営と学級経営
 5.学校組織調査の実践に向けて
(1)関与契機
(2)リサーチクエスチョンと調査技法
(3)関係継続
(4)研究知の創造と報告
第3章 スクールリーダーの教育理念や教育観をどのように捉えるか?―インタビュー調査―
 1.はじめに
 2.スクールリーダーの教育理念・教育観についての研究成果
(1)教育理念・教育観をどう捉えるか
(2)リーダーシップ研究
(3)スクールリーダーのライフヒストリー・組織行動研究
(4)校長の手記・学校改革の記録
 3.インタビュー調査の技法
(1)リーダーの教育理念や教育観を研究するために
(2)インタビュー調査の進め方
(3)データの加工と分析
 4.今後の課題
第4章 校長はどのような仕事をしているのか?―エスノグラフィ―
 1.校長の職務実態/職務行動を研究することの意義
 2.校長の職務実態/職務行動についての研究成果
(1)定量的手法による職務実態調査
(2)エスノグラフィによる質的手法を加えた調査研究の展開
 3.エスノグラフィの技法
(1)学校組織調査におけるエスノグラフィの技法とは
(2)エスノグラフィ調査の進め方
 4.今後の課題
第5章 学校改善を促す組織文化としての同僚性―サーベイリサーチ(1)―
 1.はじめに
 2.学校改善を促す学校組織文化としての同僚性に関する研究成果
(1)学校改善を促す同僚性の概念と意義
(2)学校改善を促す同僚性に関する定量的調査研究
 3.調査方法と技法
(1)メリット/デメリット
(2)可能性と困難
(3)実施上の工夫
(4)倫理的配慮
 4.今後の課題
第6章 教師のキャリアとストレス―サーベイリサーチ(2)―
 1.教師のキャリアとストレス研究の魅力
 2.定量的研究の現行成果
(1)因子構造の検討
(2)モデルの検討
(3)他の職位との比較
 3.研究の留意点
(1)モデルをめぐる考察
(2)地域性によるストレスの違い
(3)教師ストレス改善の課題
(4)教師にとってのキャリア研究の課題
(5)その他の課題
第7章 学校組織に「ゆらぎ」をもたらす地域との連携―ケーススタディ―
 1.学校と地域の連携を対象とすることの意義とこれまでの研究
 2.ケーススタディの特徴と調査の姿勢
 3.ケーススタディの進め方―学校と地域の連携研究におけるフィールドワークを軸に―
(1)事例(ケース)を選定する
(2)調査地域を体で感じてみる
(3)様々な文献を読み進める
(4)教職員・保護者・住民・子どもとの関係をつくる
(5)フィールドノーツを記す
(6)再解釈と再構成を繰り返す
(7)あらゆる調査手段を考える
(8)調査結果をまとめて共有・公表する
 4.ケーススタディで必要な配慮と今後に向けて
第8章 保護者の学校信頼を決めるものは何か?―計量的モノグラフ―
 1.はじめに
 2.方法論としての計量的モノグラフ
(1)計量的モノグラフの概要
(2)方法論の定位
 3.調査技法
(1)計量的モノグラフの作成と関係の継続化
(2)実践関与型サーベイへの発展
(3)どのような研究知が生成されたか?
 4.今後の課題
第9章 学校管理職は孤独なのか?―マルチメソッド―
 1.はじめに
(1)なぜ「学校管理職のネットワーク」を調査したのか
(2)調査企画上の課題―探索的に研究するためのマルチメソッド―
 2.ミックス法/マルチメソッドの「強み」と「弱み」
 3.データの収集と整理
(1)どのようなケースを選択するか
(2)いかに比較可能なデータにするか
 4.成果と課題
第10章 学校の組織特性とアクションリサーチ―学校の組織特性を踏まえた学校改善を促す実践研究の展開―
 1.はじめに
 2.学校組織論におけるルース・カップリング論と複合的組織論
(1)ルース・カップリング論における組織構造的特性
(2)複合的組織モデルとしての学校組織構造
(3)学校組織におけるリーダーシップ特性(組織行動論からのアプローチ)
(4)個業型学校組織のデメリット
 3.学校組織変革の方向性
 4.アクションリサーチの技法
(1)アクションリサーチ
(2)学校組織開発とアクションリサーチ
(3)学校の組織開発に関する研究事例(組織構造論と組織行動論からのアプローチ)
 5.「組織化」を促す組織開発研究の展望
第11章 効果的な研修会の方法とその有用性の検討―その「場」をアクションリサーチする技法―
 1.はじめに
(1)研修会の課題
(2)専門知を日常化する4ステップ
 2.校内研修開発についての研究成果
(1)グルーピング組み替え法
(2)シグナルカード提示法
(3)参加者のニーズを把握する方法
(4)ビジュアル・フィードバック事例検討法(その場のアクションリサーチの技法)
 3.研修会効果測定チェックリストの作成とその評価
(1)調査対象校及び調査方法
(2)校種別の研修会評価
(3)年代別の研修会評価
(4)小学校における学校間の研修会評価
 4.おわりに
第12章 アクションリサーチの教育実践への活用論
 1.はじめに
 2.ARの現代的展開―「1人称・2人称・3人称論」の視点から―
 3.ARの展開理論(Data-Data Model)の考察
(1)Part I ―1人称論を中心に―
(2)Part II ―1・2・3人称のトランギュレーション(Triangulation)―
(3)AR(Data-Data Model)による実践事例分析
 4.AR(Data-Data Model)の実践分析―USA/WAのEdD Progam事例―
 5.おわりに
終章 今後の課題
 参考文献(和文)
 参考文献(英文)
 執筆者一覧
 

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