理科系地理学徒の発想

地図と地域と環境の学習

正木智幸 著
A5判 400ページ 定価(本体3,800円+税)
ISBN978-4-7619-1826-2
高校教師
高校地歴の教師である著者が、地図・地域・環境をテーマに据えた地理研究と授業実践についてまとめた。

目次

  1. 序章 理科系地理学徒の遍歴
    1. 1.天文小僧の頃
    2. 2.伊那北高校天文気象部時代
    3. 3.大学受験
    4. 4.地形学を選ぶ
    5. 5.地形発達史と地形営力論
    6. 6.山行
    7. 7.地形の研究
    8. 8.教員免許の取得
    9. 9.大学院への進学
    10. 10.大学院時代
    11. 11.地理学とは何ぞや
    12. 12.『風土産業』との出会い
    13. 13.三澤勝衛という人
    14. 14.本書の構成
    15. 【コラム】読書嫌いの読書法
    16. 【オマケ】年賀状

第1部 空間と時間

  1. 第1章 宇宙と環境
    1. 1.地学の英語名
    2. 2.「宇」と「宙」
    3. 3.宇宙をどうとらえるか
    4. 4.「環境」とは何か
    5. 5.「地学」と「環境学」
    6. 【コラム】環境座標―あなたは今、宇宙のどこにいるの?―
    7. 【付録】地球史年表
  2. 第2章 空間認識力育成の方法
    1. 1.はじめに
    2. 2.地学における空間の概念とその認識
    3.   (1)地学における空間の概念
    4.   (2)空間の認識
    5.   (3)空間認識力育成の基本的な考え方
    6. 3.地図学習のあり方
    7.   (1)地図の利用のレベル
    8.   (2)地形図学習の実態
    9.   (3)地学教育における地図学習のあり方
    10. 4.大泉校舎の生徒の実態と地学の年間の指導計画
    11.   (1)大泉校舎の生徒の実態
    12.   (2)大泉校舎における地学の年間の指導計画
    13. 5.地図学習による空間認識力育成の方法
    14.   (1)第1段階―球体の概念と座標系
    15.   (2)第2段階―地形図を読む・使う
    16.   (3)第3段階―等値線から複雑な立体空間へ
    17. 6.今後の課題
    18. 7.おわりに
    19. 文献
    20. 【課題】天気図を完成させよう!
    21. 【画像】地図の学習
  3. 第3章 ステレオ投影に挑戦
    1. 1.はじめに
    2. 2.教材の内容
    3.   (1)ステレオ投影をもちいた天文教材の構成
    4.   (2)ステレオ投影をもちいた天体の位置計算(No.1:初級編)の内容と解説
    5.   【問題1】学校を中心とした天球座標の表し方
    6.   【問題2】学校でのシリウスの見え方
    7.   【問題3】恒星の日周運動
    8.   【問題4】学校での夏至の日における日の出
    9. 3.実施状況
    10. 4.ステレオ投影をもちいた教材による実習の意義と問題点
    11.   (1)ステレオ投影をもちいた教材による実習の意義
    12.   (2)ステレオ投影をもちいた教材による実習の問題点
    13. 5.おわりに
    14. 文献
    15. 【付録1】「ステレオ投影による作図法」
    16. 【付録2】「天球座標」
    17. 【付録3】ステレオ・ネット
  4. 第4章 シミュレーションをやる
    1. 1.はじめに
    2. 2.教材の内容
    3. 3.教材の評価
    4. 文献
  5. 第5章 透視図を描こう
    1. 1.はじめに
    2. 2.透視図を描く
    3.   (1)透視図を描く練習
    4.   (2)妙高山の透視図を描こう
    5. 3.生徒たちが描いた妙高山の透視図
    6. 4.透視図学習の効果
    7.   (1)プレテスト、ポストテストから分かったこと
    8.   (2)レポート提出直後の生徒の反応
    9.   (3)林間学校での生徒の反応
    10. 5.透視図学習の意義と課題
    11.   (1)透視図学習の意義
    12.   (2)今後の課題
    13. 6.おわりに
    14. 文献
    15. 【画像】講座「地図と格闘する」でつくった大泉校舎の生徒の透視図
  6. 第6章 ホートンの法則を検証する
    1. 1.試してみたかった地形図学習
    2. 2.ホートンの法則に関する学習
    3.   (1)サイコロをふって川筋を描く
    4.   (2)川筋の次数を決める
    5.   (3)片対数方眼紙をつかってグラフを描く
    6.   (4)戸田大川の水系図をつくる
    7.   (5)次数ごとに川筋の本数を数える
    8.   (6)グラフを描く
    9. 3.ホートンの第1法則
    10. 4.自然の不思議
    11. 5.ホートンの法則の学習に期待できること
    12. 文献
  7. 第7章 夏はいつからいつまでか?―高校生の季節認識―
    1. 1.はじめに
    2. 2.高校生が考えている季節
    3. 3.高校生の季節認識を混乱させている原因
    4.   (1)日本の季節区分1―暦の季節区分―
    5.   (2)日本の季節区分2―自然季節区分―
    6.   (3)季節認識を混乱させている原因
    7. 4.日本の季節に対する理解を深めさせる学習の必要性
    8. 5.動気候学的季節区分に関する授業の展開方法
    9. 6.おわりに
    10. 文献
    11. 【コラム】日本人の季節観
  8. 第8章 レポート作成マニュアル
    1. 1.はじめに
    2. 「レポート作成マニュアル」
    3. 「レポートの評価(チェックリスト)」
    4. 【画像】地学教室と地学準備室

第2部 自然と人間

  1. 第9章 世界の気候
    1. 1.気候要素と気候因子
    2. 2.気温の分布
    3. 3.大気大循環と世界の風系
    4. 4.季節風
    5. 5.降水の分布
    6. 6.海岸沙漠
    7. 7.雨季と乾季
    8. 8.気候の区分
    9. 参考文献
  2. 第10章 自然環境の諸要素の結びつき
    1. 1.植生の分布
    2.   (1)植物帯の大分類
    3.   (2)湿潤気候から乾燥気候に向かって変化する森林
    4.   (3)アフリカ中南部の植生
    5.   (4)温帯の森林
    6.   (5)亜寒帯と寒帯の植生
    7.   (6)カナダにおける永久凍土の分布と植生
    8. 2.土壌の分布
    9.   (1)土壌とは何か
    10.   (2)土壌の色
    11.   (3)レス(黄土)
    12.   (4)肥沃な土壌
    13.   (5)失われた肥沃土
    14. 3.気候によって異なる地形
    15.   (1)外作用とは何か
    16.   (2)気候によって異なる地形
    17.   (3)カナダの地形
    18. 4.陸水
    19.   (1)循環する水
    20.   (2)陸水とその滞留時間
    21.   (3)地下水
    22.   (4)湖沼
    23. 5.海水の流れと波
    24.   (1)海洋の分布
    25.   (2)海水の流れ
    26.   (3)潮流
    27.   (4)風浪・うねり・津波
    28. 参考文献
  3. 第11章 日本の自然環境
    1. 1.日本の地形
    2.   (1)日本列島周辺のプレート境界と地震
    3.   (2)日本の火山
    4.   (3)日本の地形を特徴づける洪積台地
    5. 2.日本の気候
    6. 3.日本の植生
    7. 4.日本の土壌
    8. 5.日本の自然環境―まとめ―
    9. 参考文献
  4. 第12章 日本の自然環境の地域性
    1. 1.学習のしかた
    2. 2.河川の水文特性
    3. 【ワークシート】
    4. 3.ワークシートの解答と解説
    5.   (1)日本の河川の流出型
    6.   (2)河川の比流量と流出率
    7.   (3)河川の河況係数と縦断面曲線
    8.   (4)世界の地体構造と大河川の発達
    9.   (5)河川の水文特性からみた日本の自然環境の地域性
    10. 4.ニュージーランドの自然環境
    11.   (1)ニュージーランド付近のプレート
    12.   (2)ニュージーランドの気温と降水量
    13.   (3)日本とニュージーランドの自然環境
    14. 参考文献
    15. 【コラム】ニュージーランドの地名を読む
  5. 第13章 定期試験問題(番外)
    1. 平成20年度 1学期中間試験 地学II
    2. 【コラム】堆積平野と侵食平野
  6. 第14章 生産・生活の場としての自然
    1. 1.世界の農牧業
    2.   (1)作物の生育を左右する条件
    3.   (2)世界の農牧業地域の分類
    4. 2.家畜
    5.   (1)家畜の伝播
    6.   (2)狩猟民から遊牧民へ―トナカイ遊牧の場合―
    7. 3.インディオによる自然環境の巧みな利用
    8. 4.生産・生活と自然環境とのかかわり
    9. 5.水上の生活とウォーターフロント
    10. 参考文献
    11. 【コラム】豚の分布にはなぜ偏りがあるのか
  7. 第15章 自然と人間のかかわり方
    1. 1.アフリカ南西部の開発
    2.   (1)アフリカの地形の概要
    3.   (2)アフリカ南部の地形
    4.   (3)鉄道と鉱物資源
    5. 2.西スーダンの遊牧
    6.   (1)スーダンの水文環境
    7.   (2)ツェツェバエとナガナ病
    8.   (3)スーダンの土地利用と家畜の分布
    9.   (4)多民族国家スーダン
    10.   (5)スーダンにおける遊牧の形態
    11.   (6)遊牧民の生活
    12. 3.黄土高原の生活
    13.   (1)黄土高原の自然環境
    14.   (2)中国の土地利用
    15.   (3)黄土高原の農業
    16.   (4)黄土高原の黄土とはどのようなものか
    17.   (5)黄土高原での農民の生活
    18. 参考文献
    19. 【コラム】大規模なスキー場は本州のどこにあるか
    20. 【コラム】ポルダーと風車が織りなす景観

第3部 環境学

  1. 第16章 環境学事始め
    1. 1.理科教育と地理教育の接点
    2.   (1)理科教育と地理教育の接点とは
    3.   (2)理科教育と地理教育の接点で生じる問題
    4.   (3)環境教育における接点とその問題点
    5. 2.環境教育の対象になる生徒たち
    6. 3.特別活動のなかの環境教育
    7.   (1)自然に親しむホームルーム活動
    8.   (2)環境を守る活動の場としての生徒会活動
    9.   (3)アメニティ供給者としての環境の機能を認識する旅行学習
    10. 4.教科教育のなかの環境教育
    11.   (1)教科教育のなかでおこなう環境教育の問題点
    12.   (2)研究開発学校における環境教育の試み
    13.   (3)環境教育の新たな道
    14. 5.「自然環境論」における環境教育
    15.   (1)概要
    16.   (2)環境史の学習
    17.   (3)環境問題についての学習
    18.   (4)「自然環境論」を開設してみて
    19. 6.さらに「環境学」へ
    20. 文献
  2. 第17章 環境影響評価
    1. 1.はじめに
    2. 2.「気候環境の快適性」の授業の展開過程
    3. 3.学習内容とその理論的背景
    4.   (1)不快指数の測定と気候環境の評価(展開1)
    5.   (2)温熱環境の身近な評価法(展開2)
    6.   (3)東京の気候環境の快適性とその将来予測(展開3)
    7.   (4)快適な気候環境とは何か(まとめ)
    8. 4.授業の評価と今後の課題
    9. 5.環境教育における意義―まとめにかえて―
    10. 文献
    11. 【資料17‐1】不快指数
    12. 【資料17‐2】暮らしの気候
    13. 【コラム】もうすぐ猛暑がやってくる
  3. 第18章 自然保護
    1. 1.小論文を書こう!
    2. 【問題1】
    3. 2.2つの自然保護
    4. 3.反論せよ!
    5. 【解答例】
    6. 4.「環境学」における小論文学習の概要
    7. 5.よい文章を書くために
    8.   (1)問題2
    9.   【問題2】
    10.   【解答】
    11.   (2)本多勝一著『日本語の作文技術』との出会い
    12.   (3)問題2の解説
    13.   (4)よい文章を書くときの注意
    14.   (5)小論文の指導方法
    15. 文献
    16. 【資料】地球環境問題
  4. 第19章 資源
    1. 1.人にはどれほどの水がいるか?
    2. 【問題3】
    3. 2.水という資源
    4. 3.水の利用
    5. 4.地下水の枯渇と地盤沈下
    6. 文献
    7. 【コラム】『リグ・ヴェーダ』のサラスバティーは実在した
  5. 第20章 持続可能な開発
    1. 1.問題4をやろう!
    2. 【問題4】
    3. 【解答】
    4. 2.日本の稲作を取り上げた背景
    5. 3.環境保全と経済成長
    6. 4.「持続可能な開発」の誕生
    7. 5.フィッシュ・サスティナビリティ
    8. 6.ピアスの理論
    9. 7.環境基本法と循環型社会
    10. 8.焼畑耕作と熱帯林の破壊
    11. 文献
    12. 【コラム】宇宙船地球号の船底に開いた穴
  6. 第21章 環境倫理
    1. 1.21世紀の倫理?
    2. 【問題5の課題文の1つ】
    3. 2.環境倫理学の3つの基本主張
    4. 3.自由主義の原則
    5. 4.生命倫理学とは何か
    6. 5.小論文の指導例
    7. 【原文1】タイトル:21世紀の倫理
    8. 【改訂文1】タイトル:21世紀の倫理
    9. 【原文2】タイトル:21世紀の倫理
    10. 【改訂文2】タイトル:21世紀の倫理
    11. 文献
  7. 第22章 環境政策
    1. 1.ドイツ環境産業革命
    2. 2.授業の進め方
    3. 3.生徒の作品
    4. 文献
    5. 【生徒の作品1】テーマ:環境マネジメントシステム
    6. 【生徒の作品2】テーマ:自動車産業
    7. 【生徒の作品3】テーマ:環境税
    8. 【生徒の作品4】テーマ:公共交通機関
  8. あとがき

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