現代高校生の学習と進路

高校の「常識」はどう変わってきたか?

樋田大二郎・苅谷剛彦・堀 健志・大多和直樹 編著
A5判 144ページ 定価(本体2,000円+税)
ISBN978-4-7619-2094-4
高校管理職
高校や高校生の意識はどう変わってきたのか。30年のデータを元に、政策の影響、高校生自身の成績、保護者や学校の意識など多様な切り口で迫る。

目次

    はじめに
    序章 変わる高校生活と地位達成の仕組み
    ―メリトクラシーとトラッキング構造のその後―/樋田大二郎
    1 メリトクラシー規範の弛緩とトラッキング構造の弛緩
    2 「高校生徒文化(研究会)」の問題設定の歴史
    3 単線型高校体系の行き詰まり
    4 本研究の3つの課題
    第1章 高校生の希望進路の変容/中西啓喜
    1 高校生の進路選択はどう変わったか
    2 教師の指導と高校内での学業成績への着目
    3 変数・手続き・方法
    4 分析
    5 スループットの重要性の高まり
    第2章 高校生の大学進学希望と親の教育期待/岡部悟志
    1 重要な他者としての親への着目
    2 30年にわたる高校生の進路希望の変容
    3 高校生の四大進学希望の背景要因
    4 親の教育期待という媒介要因
    5 親の教育期待という限界
    第3章 高校トラックごとにみたメリトクラシー的選抜とメリトクラシー規範/
    樋田大二郎
    1 この章の課題
    2 メリトクラシーと動機づけ
    3 多様化とメリトクラシー規範の弛緩
    4 ペアレントクラシーの出現
    5 メリトクラシーの変貌
    6 父親の大卒率と専門管理職率の増加:メリトクラシーの選抜機能の弱体化
    7 高校トラック間のメリトクラシー規範の差異
    8 保護者の社会的背景とメリトクラシー規範
    9 まとめと課題
    第4章 学業成績と自己有能感
    ―高校生は業績主義的競争から離脱しているのか―/堀 建志
    1 なぜ、学業成績と自己有能感に注目するのか
    2 学歴社会観と学習時間はどう変化したか
    3 学業成績と自己有能感
    4 業績主義的競争秩序へのさらなる包摂という「矛盾」
    第5章 教師生徒関係と「教育」の意味変容
    ―教師の生徒に対するまなざしの変化からみえてくるもの―/金子真理子
    1 生徒が教師に抗議する関係性は変わったか?
    2 データの概要
    3 分析
    4 教師による「教育」の再定義
    5 学校という社会空間に秘められた可能性
    第6章 生徒と学校の関係はどう変化したか/大多和直樹
    1 生徒と学校の関係を捉える
    2 方法〜調査データについて
    3 分析
    4 学校はどのような場になっているのか
    第7章 日本とシンガポールにおける高校教師の仕事の違い/
    シム チュン・キャット
    1 シンガポールとの比較の意味
    2 データと方法
    3 両国の高校教師にどんな違いがあるのか
    4 両国の高校教師について何が言えるのか
    第8章 高校生は自分の成績をどうみているか/苅谷剛彦
    1 なぜ「成績」の意味を問うのか
    2 成績の自己評価はいかに変化してきたか
    3 現実的な成績観の実態:勉強しないのに醒めている高校生の増加
    4 どのような高校生が「醒めた」成績観を持っているのか
    5 やさしさの隙間
    第9章 業績主義的選抜の二重の罠―限界集落とマック難民―/岩木秀夫
    1 高卒県内就職率の実態(09年度学校基本調査から)
    2 業績主義的選抜と将来の就職希望地
    3 就職希望地選択と将来の人生設計不安
    4 調査結果が物語るもの
    第10章 多様化の中の質保証―高校教育政策の新局面―/耳塚寛明
    1 家庭学習時間の定点観測
    2 多様化と少子化がもたらしたもの
    3 高校教育の質をどう保証するか

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