幸せへの習慣をつくる

自分を育てる哲学的思考

香川 豊 著
A5判 280ページ 定価(本体2,500円+税)
ISBN978-4-7619-2415-7
その他一般
哲学の根本である人間や人生を問い直し、現代をよりよく生きるための幸せへの習慣(生きるかたち)をつくる哲学的思考について解説。

目次

はじめに
第一部 幸せに生きるための人間理解
第一章 生物的な側面から見た人間(ヒト)
一 生命進化の最後に登場したのが人類
二 生物進化の流れ
三 利己的遺伝子―ヒトは単に利己的か
四 動物と人間の違い―本能か自我か
第二章 心理・社会的な側面から見た人間
  第一節 乳児期の発達課題
一 赤ちゃんは無力な存在か
二 乳児期の親子関係―愛着の形成
三 基本的信頼関係
四 母性愛神話に縛られる母親たち
  第二節 幼児期の発達課題
一 言葉の発達
二 セルフコントロール
三 幼児期の親子関係―しつけ
四 「しつけ」における親子関係にかかわる論理(親業)
五 就学前期の親子関係―積極性対罪悪感
六 脳から見た自我能力
  第三節 青年期の課題―アイデンティティと生きる意味
一 アイデンティティ問題
二 大人になる難しさ
三 アイデンティティ問題の変質
四 アイデンティティ問題と権力
五 生きる意味
第三章 現代は時代の転換期
一 私たちの文明の特色
二 時代の転換を示す現象
  (1)学問の危機―生活世界への回帰
  (2)人間の水平化
  (3)技術の時代
  (4)ニヒリズム(精神的な価値秩序の崩壊)の到来
  (5)言語と文化
第四章 精神性の側面から見た人間
一 自己実現と超越
二 直接性への回帰―西田の純粋経験
三 三種の直接経験
  (1)直接経験A‐主―客関係における直接経験
  (2)直接経験B‐対人関係における直接経験
  (3)直接経験C‐自我・自己についての直接経験
四 八木と滝沢の違い
五 場所―後期の西田哲学
六 人と人との間
まとめ―生の原点への回帰
第五章 真理に従って生きる―釈迦の教え
  第一節 真理の発見
一 生きることは苦であり、すべては無常、無我
二 すべては変化する縁起の世界
  第二節 心の法則
一 すべての悩みの原因は自分の心にある
二 心をコントロールする―気付き
三 何かに依存することなく、判断力を磨き自由に生きる
  第三節 実践の方法
一 仏教の瞑想は人格を完成させるため
二 サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想
三 他人と共に生きるための大切なルール―慈悲の瞑想
  (1)慈の心(メッター)
  (2)悲の心(カルナー)
  (3)喜の心(ムディター)
  (4)捨の心(ウベッカー)
第二部 幸せに生きるかたちを求めて
第一章 道徳と生きるかたち
一 ただ生きるのではなく、よく生きる
  (1)「〜とは何か」というソクラテスの問い
  (2)ソクラテスの言う「無知の知」
二 道徳に対する誤解
三 カントの倫理学
  (1)道徳の第一原理
  (2)義務は必ず守らなければならないのか
四 功利主義(ベンサムとミル)
五 徳の倫理学
六 仏教から見た道徳を守ることの意味
第二章 私たちは自分の思いの世界で生きている
一 人間の経験は最初から歪められている
二 感情で行動しない人になる
  (1)大脳に従って生きる
  (2)スマナサーラが勧める八の方法
第三章 自分の歪んだ思考に気付く―ありのままに生きるための一つの方法
一 認知療法―自動思考と認知の偏り
二 論理療法―イラショナル・ビリーフの論駁
三 交流分析―禁止令に気付く
四 ありのままの自分に気付く
第四章 生き方のヒント―幸せの習慣をつける
  第一節 自分を守る
一 自分が好きなら自分を守るように
  第二節 煩悩とどう向き合うか
一 深層意識における自分の生へのこだわり
二 他人と自分を比べない
三 幸せはものから離れることで生まれる
四 欲ほど怖いものはない―「欲しい」と「必要」の区別
五 怒りにどう対処するか
六 痴(無智)が人間を不幸にする
  第三節 人生
一 自分の人生に向き合う
二 人間はたまたま生まれてきただけで、そこには意味がない
三 先がわからないのが人生
四 答えのない問題には悩まない
五 いつもチャレンジするつもりで
六 あまり思い込みにとらわれず、もっと自由に生きる
七 どう生きても最後は死が待っている
八 死に正面から向き合ってみるのはいかが
九 幸せの本当の意味は心の安らぎ
十 幸福への道
十一 失敗もよい経験になる
十二 周囲の厄介者にならない
十三 誰もが誰かの役に立っている
  第四節 人間関係
一 人間関係はうまくいかないのが当たりまえ
二 人を理解できると思わない方がよい
三 世間はたいてい無責任
四 過度の依存は病気である
五 簡単に正義の味方にならないように
六 人に好かれるには
七 自己愛の肯定
八 愛するためには能力が必要
  第五節 仕事
一 仕事が面白くない時どうするか
二 評価されるリーダー
三 反省はするが後悔はしない
四 問題解決の道―中道
「生きるかたち」を考えるための八つのアドバイス
おわりに
引用・参考文献

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