学力テスト全国最下位からの脱出

沖縄県学力向上の取組み

諸見里 明 著
四六判 216ページ 定価(本体1,900円+税)
ISBN978-4-7619-2633-5
小・中学校管理職
なぜ沖縄県は学力テスト連続最下位から大幅に急上昇したのか。教育長が先頭に立ち、教育行政改革、学校改革、教員研修の充実などで最下位から24位へ躍進した実録ドキュメント。

目次

はじめに
プロローグ 第一回全国学力テスト結果の発表―全国最下位の衝撃
1 全国高等学校普通科校長会の会場にて
2 全国最下位の衝撃
3 文部科学省への憤り
第1章 全国学力テストと沖縄県
1 学力とは何だろう
2 県教育長への思い
3 宿命的なレガシーとしての学力問題
4 全国最下位と県内新聞紙
5 全国最下位と教育庁の対応
6 第二回目も全国最下位となった衝撃
コラム 沖縄の歴史と教育
●琉球王国と薩摩藩の侵略
●優秀な日本国民
●明治維新期の沖縄県民
●沖縄の貧困と歴史
第2章 学力向上への第一歩 秋田県から学ぶ
1 県立総合教育センターと出前講座
2 人事交流先の秋田県視察へ
3 子どもたちの整理整頓の素晴らしさ
4 「なるほど」「やっぱり」の授業風景
5 学校運営における学年団の協力体制
6 出発点としての家庭教育
7 大城先生との懇談会
8 秋田県でびっくりすること
9 学年団を中心とした授業づくり
10 歩調を合わせた学年体制
11 学年主任の存在感
12 道徳の指導案
13 子どもたちの実態や発達段階、地域の特性等に応じた道徳教育
14 カリキュラムマネジメント
15 誰が担任になっても同じなのだ
16 どうして算数の宿題を出してないの?
17 家庭学習の徹底
18 家庭の負託に応えた学校教育
19 沖縄県教員の指導力
20 つまずきのある児童の責任は
21 教職員の意識や学校システムの違い
22 子どもたちを丁寧に包み込む学校意識
23 基本的な生活習慣のしっかりした子どもたち
24 いくつもの養成環境が整った子どもたち
25 出会いとは、新しい自分の創造だ
第3章 最下位脱出の先頭に立つ―沖縄県教育委員会教育長に就任―
1 課題山積の県教育委員会
2 全国学力テスト全国最下位と歴代県教育長
3 全国最下位を脱し得ないのはなぜだろう―子どもたちの知能に決して問題はない―
4 せめて一教科だけでも
5 全国最下位を脱出?
6 大きな勘違い
7 やっぱり全国最下位か
8 国語Aと算数Bが全国最下位を脱出
9 六回連続全国最下位
10 リーダーとして求められること
11 全国最下位のマスコミ報道
12 「あなたも本当に大変ね」
13 国語Aで沖縄県に負けた某県知事の怒り
14 歴史的な学力低迷
15 学力が最下位だという屈辱
16 全国平均を上回る小学校が出てきた―校長のリーダーシップ
17 「校長が変われば学校は変わる」
18 学校意識を変えたい―学校訪問を開始する
19 学力向上―新しい室体制の構想
20 緊急校長会を設定してみては
21 緊急校長会(連絡協議会)の開催―校長意識の改革へ
22 全国学力テスト―来年度目標は全国に三〇位だ
第4章 全国最下位と県議会
1 九月県議会の調整
2 勇気が試される県議会答弁
3 県議会での一大決心―来年度こそは全国最下位を脱出してみせる
4 「あなたは全国最下位の教育長だ」
5 「一番かわいそうなのは子どもたちだろう!」
6 学力と貧困の問題
7 四人に一人が「子どもの貧困」に相当する
第5章 学力向上推進室の設置に向けて
1 推進室体制の開設に向けて
2 推進室体制の構想
3 年度内開設に反対する
4 推進室開設への障壁
5 「無理を承知でやってみましょう」
6 知事部局との衝突
7 絶対に引き下がらないとする強い決意
8 県教育委員会と知事担当部の相克
9 難渋を極める室体制への移行
10 学力向上推進班を名称替えしよう
11 推進室を設置する意義
12 崩落していく希望の塔
13 伝家の宝刀を抜く?
14 行政としての筋
15 意思決定における学校と行政の違い
16 県知事への直訴
17 「不退転の決意だ」
18 知事部・総務部との交渉
19 嬉しい報告―新たな室体制のスタートへ
20 始動する学力向上推進室
21 「全国最下位を脱出してみせます」
22 「教育長やりましょう!」
23 「学力向上推進室」と命名
24 「合言葉は全国最下位脱出だ!」
25 問題の本質は学校現場にある
26 希望を学校現場に届けたい
第6章 学校訪問の開始
1 学校訪問の開始―北部地区からのスタート
2 へき地校への学校訪問―複式学級の課題
3 訪問校における学力状況分析会
4 名護市立小学校訪問
5 名護市教育委員会を激励する
6 県立教育事務所を激励する
7 県内各地区への学校訪問
8 多忙を極めた学力向上推進室
9 大歓迎に変わった県教育長の学校訪問―不動とされた大きな山が動き出した
10 学校意識が確実に変わり始めた
第7章 全国最下位からの脱出
1 平成二六年度全国学力テストの実施―嬉しい反響
2 全国学力テストの結果通知の日
3 全国最下位を脱出―悲願の達成「やったぞー!」
4 なんと全国二四位への大躍進
5 快挙の報―教育庁幹部への報告
6 「全国三〇位台はあり得ない」
7 「本当に二四位なのですよ!」
8 「教育長! やりましたね。おめでとうございます」
9 「素晴らしい!」「したいひゃー!」
10 涙に包まれた激励会
11 大躍進をもたらしたものとは?
12 全ては秋田県から学んだ
13 「全国学テ全国最下位脱出」―新聞紙第一面の大見出し
14 県民の悲願の成就
15 県内小学校では―最下位という屈辱から解放された瞬間
16 学校全体が歓喜した―不可能という呪縛からの解放
17 私の思い―若者たちに不憫な思いだけはさせてはならない
エピローグ――エピソード
1 「全国四六位になったら」
2 文部科学省担当官―「おめでとう!」
3 蜘蛛の子を散らすように
4 沖縄県大躍進の波紋
5 全国最下位県の悲惨さ
6 沖縄県転勤者への朗報
7 大躍進の波紋―沖縄県へ学校訪問団の続出
8 一変した小学校の授業風景―「主体的・対話的で深い学び」
9 学校訪問が成し得た大きな成果
参考資料
おわりに

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