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長澤直臣 著
A5判 136ページ 定価(本体1,600円+税)
978-4-7619-1764-7 高校管理職
日比谷高校と都立高校の「復権」に向けた8年間の取り組み、「改革」に求められるリーダーシップ、これからの高校教育について、改革の旗手、長澤前校長が語る。 |
- はじめに
- 第1章 「都立復権」へのプロローグ
- 「かつての名門高校」日比谷への赴任
- 前途多難な船出
- 「私は教育庁そのもの」
- 「天下の名門」と呼ばれたかつて
- 「東大入学者数193名」の看板
- 「学校群制度」と都立高の凋落
- 動き出した都立高校改革
- 改革の本丸「学区の撤廃」に向けて
- 学務部副参事から校長へ
- 第2章 ドキュメント「日比谷ルネッサンス」
- 「独自入試」はなぜ改革の契機なのか
- 求める生徒像と学力観
- 「独自入試」がもたらしたもの
- 学校週5日制がもたらしたもの
- 異常と言われた「改革カリキュラム」から伝統復活
- 第1・第3土曜日はOBによる自習室
- 偶然に生まれた「予備校いらず」の夏期100講座講習
- 真の「文武両道」のための二期制とは
- 学校行事・伝統行事・部活動は勉学の活力源
- 「到達度別少人数展開」授業
- 「シラバス」は達成協約
- 「数値目標」は進学指導のマネジメントのため
- 「生徒の授業評価」で教師の意識は変わったか
- 「星陵セミナー」―母校愛は人的財産
- 第3章 「復権」に向けた苦難の日々
- 教職員との軋轢(あつれき)
- 教員の大学教授意識を変える
- 当事者意識・常識的感覚の欠如
- 「多数決」で改革は進まない
- 東京都の人事考課制度
- 教職員人事異動における「公募制度」
- 名門日比谷を預かることの重圧
- 強烈な母校愛―「講堂」再建へのノスタルジー
- 日比谷に棲む魑魅魍魎(ちみもうりょう)
- 【コラム】日比谷の十一不思議
- 第4章 改革の成果と次なるステージ
- 「第1ステージ」における3年目の挫折
- 進学実績は現役合格の数値で見る
- 予想より1年早い大躍進
- 「名門日比谷」の復活
- 「復活」を生んだものは何だったのか
- 改革の第2ステージ:「知は力」はこれからが正念場
- 日比谷の躍進はどこまで続くか
- 第5章 改革を成すリーダーシップとは
- 深刻な「校長不足」
- 日比谷高校長としての重圧、苦悩
- 求められるのは「本気」の姿勢と情熱
- リーダーに求められる資質とは
- 講話は常に「真剣勝負」
- 八方美人は八方塞がり
- 第6章 公立高校に課せられた役割とは
- 「都立を変える」との決意
- 「日比谷の改革」を全国へ発信したい
- 高等学校はなぜ義務教育ではないのか
- 高等学校が果たす「振り分け・分配」の機能
- 進学は私立に任せてしまってよいのか
- 20世紀のイギリスに見る「エリート教育」の失敗
- 特権階級によるエリート層の独占がもたらすもの
- 今こそ求められる「ノブレス・オブリージュ」の精神
- 高等学校に公費を投じることの意義
- おわりに
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