中学校・高等学校新学習指導要領対応

公民教育の新展開

堂徳将人 著
A5判 216ページ 定価(本体2,000円+税)
ISBN978-4-7619-1851-4
中・高校教師
学習指導要領の改訂を受け、中学校・高等学校の公民教育を効果的に進めるにはどうすればよいか。深い理論と豊富な実践例で解説する。入門書として教職を目指す方にも活用いただけます。

目次

まえがき
第I部 新しい公民教育の構築を求めて<考察編>
はじめに 〜公民科20年と新たな期待〜
第1章 改正教育基本法と公民教育への期待
1 改正教育基本法の背景と主な改正点
 (1)旧教育基本法が果たした役割
 (2)戦後65年
 (3)社会の変化の2つの側面
 (4)臨時教育審議会の歴史的な位置
 (5)コンサマトリー化とノーリスペクト化
 (6)教育基本法の改正へ

2 改正教育基本法と公民科の担う役割
 (1)改正教育基本法のポイント〜目的と目標〜
 (2)改正教育基本法に対応した学習指導要領と公民科の役割
第2章 新学習指導要領と公民教育の改善
1 生きる力と公民教育
 (1)新学習指導要領に引き継がれた生きる力の理念
 (2)グローバル化の進展と公民教育

2 新しい公民教育に求められる内容
 (1)公民的資質とシティズンシップ教育
 (2)道徳教育の充実と公民教育
 (3)その他、新しい公民教育に期待される内容

3 公民教育の変遷
 (1)黎明期
 (2)公民科の設置と挫折
 (3)戦後の公民教育の変遷
第3章 新しい教育課程経営と公民科教育における展開
1 公民科の教育目標の具現化方策
 (1)教育課程経営の道筋
 (2)教育課程経営に生きて働く教育課程の編成方針
 (3)公民科「現代社会」を通して〜オホーツクに吠えろ〜

2 公民教育の総合性を活かすクロスカリキュラムの推進
 (1)新教育課程への移行期にあって
 (2)平成4〜8年度の移行上の課題
 (3)今日の移行上の課題
 (4)15年の比較考〜構造的に変わらない移行上の課題〜
 (5)課題解決に向けてのクロスカリキュラムの意義
 (6)公民教育におけるクロスカリキュラムの可能性
第II部 公民教育の改善のポイント<実践編>
はじめに〜授業改善に向けての実践例〜
実践例1 新しい時代に対応する市民性・社会性教育の推進(松澤 剛)
1 民主的な国家・社会の形成者を育てる市民性・社会性教育
 ・指導案:「18歳選挙権」について判断しその理由を表現させる授業
  (中学校「社会科(公民的分野)」)
 ・指導案:「持続可能な社会」の在り方についての考察を深め表現させる授業
  (高等学校「政治・経済」)

2 グローバル化に対応した市民性・社会性をはぐくむための教育
 ・指導案:国際平和構築の在り方を考えアピールさせる授業
  (高等学校「政治・経済」)

3 人種・性・マイノリティ等の問題解決を目指す市民性・社会性教育
 ・指導案:人権・性・マイノリティ等の問題解決策を考え友人と共有する授業
  (高等学校「現代社会」)
実践例2 人間としての在り方生き方教育の新展開(川瀬雅之)
1 公共の精神を尊重し、豊かな人間性と創造性をはぐくむ道徳教育
 ・指導案:社会の一員として、豊かな人間性と創造力をはぐくむ授業
  (高等学校「現代社会」)
 ・指導案:身近な生活の中での在り方を学び、関心・意欲を引き出す授業
  (高等学校「倫理」)
 ・指導案:よりよい社会を実現するための思考・判断・表現を引き出す授業
  (高等学校「現代社会」)

2 人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念をはぐくむ在り方生き方教育
 ・指導案:人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念をはぐくむ授業
  (高等学校「現代社会」)
 ・指導案:他者と共に生きることについて思考・判断・表現を引き出す授業
  (高等学校「倫理」)
 ・指導案:生命に対する畏敬の念について関心・意欲・態度を引き出す授業
  (中学校「社会科(公民的分野)」)

3 自然や環境の保全に寄与する態度をはぐくむ在り方生き方教育
 ・指導案:自然や環境の保全についての関心・意欲・態度を引き出す授業
  (中学校「社会科(公民的分野)」)
 ・指導案:自然や環境の保全に取り組む関心・意欲・態度を引き出す授業
  (高等学校「現代社会」)
実践例3 伝統・文化・宗教教育の推進方策(川瀬雅之)
1 伝統と文化を尊重し、個性豊かな文化の創造を図る人間の育成
 ・指導案:伝統と文化についての関心・意欲・態度を引き出す授業
  (高等学校「現代社会」)
 ・指導案:伝統と文化についての知識・理解を図り、思考・判断・表現を育成する
  授業(高等学校「倫理」)

2 宗教や文化の多様性、日本人の宗教観を学ぶ宗教教育
 ・指導案:宗教や文化の多様性についての知識・理解を図る授業
  (中学校「社会科(公民的分野)」)
 ・指導案:日本人の宗教観についての知識・理解を図る授業(高等学校「倫理」)

実践例4 グローバル化の進展に対応した公民的資質の育成
1 規制緩和の進展に対応した公民を育成する経済教育(今野博友)
 ・指導案:「規制緩和」について思考・判断・表現を引き出す授業
  (中学校「社会科(公民的分野)」)
 ・指導案:「規制緩和」について思考・判断・表現を引き出す授業
  (高等学校「政治・経済」)

2 法の意義を理解した公民を育成する法教育
 ・指導案:「裁判員制度」について思考・判断・表現を引き出す授業
  (中学校「社会科(公民的分野)」)
 ・指導案:「法の意義」について思考・判断・表現を引き出す授業
  (高等学校「現代社会」)
 ・指導案:「司法制度の在り方」について思考・判断・表現を引き出す授業
  (高等学校「政治・経済」)

3 激変する金融市場に対応する能力の育成を図る金融教育(則末一大)
 ・指導案:現代の金融に関する諸問題について、理解と考察を深める授業
  (高等学校「現代社会」)
 ・指導案:世界金融危機について理解し、日本の進む道について考察させる授業
  (高等学校「政治・経済」)

4 自律的に行動できる消費者を育成するための消費者教育
 ・指導案:事例に触れながら悪徳商法や詐欺について知識を深める授業
  (中学校「社会科(公民的分野)」)
 ・指導案:ワークショップを通して望ましい消費者像について思索を深める授業
  (高等学校「現代社会」)

5 持続可能な社会の形成に主体的にかかわる態度を育成する教育
 ・指導案:新聞記事を活用して「持続可能な成長」について探究する授業
  (高等学校「政治・経済」)
 ・指導案:グループ討議により資源・エネルギー問題について思索を深める授業
  (高等学校「政治・経済」)
あとがき