大人が見逃す子どもの危険信号

いじめ・自殺・不登校・非行・性・学業不振・友人関係
松原達哉 著
四六判 176ページ 定価(本体1,500円+税)
ISBN978-4-7619-2009-8
小・中・高校教師,保護者
学校内や家庭内で発せられる子どもの危険信号に気づくことで、いじめ、自殺、不登校、非行など、さまざまな問題に対応することができる。そうした問題行動の実態、原因、学校での指導法と家庭での対応法をまとめた。

目次

    はじめに
    1 いじめられやすい子
    ◆いじめられやすい子のSOS
    (1)学校内の行動
    (2)家庭での行動
    ◆いじめの現状
    ◆いじめの発生原因
    (1)集団の中で、他の子と異なっている
    (2)自己主張できない子にいじめが多い
    (3)原因の除去や教育・しつけの改善を
    ◆教師の対処
    (1)いじめを受けている子の指導
    (2)学校内対策
    (3)保護者への対応
    2 いじめる子
    ◆いじめる子のSOS
    (1)学校内の行動
    (2)家庭での行動
    ◆いじめを、どのようにしているか
    ◆いじめの実態
    (1)冷やかし、からかい、言葉でのいじめ
    (2)暴力
    (3)仲間はずれ
    (4)持ち物隠し
    (5)ネットやメールでのいじめ
    ◆年齢によって方法が違う
    ◆いじめる子の要因
    (1)欲求不満と耐性の欠如
    (2)劣等感が強い
    (3)自己顕示欲が強い
    (4)思いやりの意識がない
    (5)人権意識が未熟
    ◆いじめる子の指導法
    (1)いじめ傾向のある子の指導
    (2)いじめ発見後の指導
    3 自殺願望のある子
    ◆自殺願望のある子のSOS
    (1)予告
    (2)前兆
    ◆自殺者の現状
    (1)自殺は流行する
    (2)春に多い
    (3)自殺者の性格
    ◆自殺の原因
    (1)小学生の場合
    (2)中学生の場合
    (3)高校生の場合
    ◆自殺願望のある子を救う
    ◆自殺防止の方法
    (1)忍耐強く話を聞く
    (2)共感的理解をする
    (3)孤独にさせない
    (4)危機は1〜3週間
    (5)生きる具体的な目標を持たせる
    (6)ボランティア活動をさせる
    4 不登校になりやすい子
    ◆不登校になりやすい子のSOS
    (1)学校内の行動
    (2)家庭での行動
    ◆不登校の特徴
    (1)不登校の現状
    (2)私立校より公立校に多い
    (3)高校では中途退学に
    (4)大学生はスチューデント・アパシー
    ◆不登校の原因と背景
    (1)子どもの未熟さ
    (2)学歴競争社会での息切れ
    (3)教師の一言が子どもを傷つける
    (4)いじめが原因
    (5)失敗がきっかけ
    (6)転校がきっかけ
    ◆不登校への具体的な指導法
    (1)居心地のよい、居場所のある学級づくり
    (2)継時近接法による指導
    (3)ベースキャンプとしての保健室利用
    (4)小グループでの仲間づくり
    (5)キャンプ生活による仲間づくり
    (6)転校や高認フリースクールなども選択肢
    (7)スクールカウンセラーに相談
    (8)短期相談療法
    (9)生活分析的カウンセリング
    5 非行に走りやすい子
    ◆非行に走りやすい子のSOS
    (1)学校内の行動
    (2)学校外の行動
    (3)家庭での行動
    ◆非行の実態
    (1)非行少年はやや減少だが、憂慮すべき状況
    (2)問題行動の諸形態
    (3)警察による校内暴力事件の処理状況
    (4)いじめに起因する事件
    (5)家庭内暴力は母親に対するものが多い
    (6)不良行為は、深夜の徘徊と喫煙が大部分
    (7)警察が関与した家出少年は前年に比べ減少
    ◆インターネットの影響
    (1)高校生のほとんどが携帯電話等を持ち、ネットを利用
    (2)フィルタリングの必要性
    (3)フィルタリングの一層の普及のために
    (4)「出会い系サイト」へのアクセス手段としての携帯電話
    ◆非行の要因
    (1)家庭の崩壊
    (2)学校の問題
    (3)性格の問題
    (4)友人の問題
    (5)地域社会の問題
    (6)マスコミの影響
    (7)ネット社会の問題
    ◆非行予防と指導
    ◆具体的な個別指導法
    (1)必ず更生できるという信念を持つ
    (2)時間をかけて、愛情を持って個別面接を
    (3)長所を見つけてほめる
    (4)非行生徒に、悪いレッテルを貼らない
    (5)非行生徒を共感的に理解する
    (6)暴力は絶対避ける
    (7)特定の生徒を感情的に嫌悪しない
    (8)特技を生かし、技術・資格を取るよう希望を持たせる
    ◆具体的な学級経営
    (1)学級内で役割を与える
    (2)発表の機会を与える
    (3)生徒の前で悪口を言わない
    (4)皆の前で叱ったり批判したりしない
    (5)公平に指導する
    (6)ボランティア活動への参加をうながす
    ◆その他の指導法
    6 家庭内暴力を起こしやすい子
    ◆家庭内暴力を起こしやすい子のSOS
    (1)学校内での兆候
    (2)家庭内での行動
    (3)保護者に甘えるときもある
    (4)家庭内暴力は母親対象が6割
    (5)乱暴するのは、13、14歳の男子が多い
    (6)家庭内暴力の事例
    (7)学期初めが要注意
    ◆家庭内暴力の原因
    (1)子どもの性格・行動に問題
    (2)不登校が始まる
    (3)保護者の登校に対する過干渉
    (4)親子げんかが激しくなる
    (5)弱い弟妹、やさしい母親に家庭内暴力
    (6)不登校でない欲求不満の爆発もある
    ◆家庭内暴力を起こしやすい子の指導法
    (1)自信を持たせる
    (2)自己主張をするように指導する
    (3)いじめに遭っていないか観察する
    (4)学校生活を楽しく居心地よくする
    (5)親が厳格か過干渉か相談する
    ◆家庭内暴力を起こしている子の指導法
    (1)親と連携を取り相談する
    (2)子どもと会って徹底的に話す
    (3)手紙やメールで交流を持つ
    (4)暴力が続くときは児童相談所へ
    7 性に悩む子
    ◆性の悩みは多い
    ◆性に悩む子のSOS
    (1)男の子の性の悩み(例)
    (2)女の子の性の悩み(例)
    (3)男女共通の性の悩み(例)
    ◆若者の性の実態
    (1)性的関心や性行動経験は低下
    (2)“できちゃった婚”は「よくない」という意識
    (3)情報源
    (4)性的被害
    ◆性の悩みの原因
    (1)性情報の氾濫
    (2)性の価値観の変化
    (3)性産業の隆盛
    (4)アダルト映像の影響
    (5)発達加速現象
    (6)正しい性情報・性教育が不十分
    ◆性についての正しい指導法
    (1)正しい性教育の普及
    (2)すべての教師が人間の生き方教育を
    (3)過激な性情報の抑制
    (4)カウンセリングの充実
    (5)思春期外来の活用
    8 学習意欲のない子
    ◆学習意欲のない子の増加
    ◆学習意欲のない子のSOS
    (1)学校生活での行動から
    (2)家庭生活での行動から
    ◆学習意欲のない子の実態
    (1)ゲーム・パソコン・携帯・テレビが中心
    (2)宿題をやらない
    (3)高校・大学入試に関係のある科目のみ学習
    (4)保護者が過干渉で意欲をなくす
    (5)学習習慣が身についていない
    (6)生活全体に意欲がない
    ◆学習意欲をなくす原因
    (1)学習習慣がついていない
    (2)生活習慣がついていない
    (3)身体的な問題
    (4)非行・遊びグループなど友人関係の問題
    (5)劣等感など性格や意識の問題
    (6)過保護・過干渉など保護者の養育態度
    (7)社会環境の変化
    ◆学習意欲のない子の指導法
    (1)学習習慣の改善
    (2)生活習慣の改善
    (3)心身を健康に
    (4)競争させる
    (5)成功体験を持たせる
    (6)保護者のしつけ態度の改善
    9 学業不振児
    ◆学校教育では学習指導が重要
    ◆学業不振とは
    ◆学業不振児の早期発見法
    ◆学業不振児の行動特徴(SOS)
    ◆学業不振児の分類
    ◆学業不振児をつくる教師(大学生を対象にした調査より)
    (1)学習指導上の問題
    (2)教師の人格などの問題
    (3)能力的な問題
    ◆学業不振児になる原因
    (1)教師の資質・指導法の問題
    (2)学校環境の問題
    (3)家庭環境の問題
    (4)児童・生徒自身の問題
    ◆学業不振児の指導法
    (1)児童・生徒に対する理解と心のふれあい
    (2)学習指導への情熱
    (3)学習指導技術の改善
    (4)学習環境の整備
    (5)家庭での勉強法の指導
    10 友人関係に悩む子
    (1)孤独な子のSOS
    (2)仲間はずれの子のSOS
    (3)友人関係に悩む子のSOS
    ◆友人関係に悩む子の事例
    事例1 プライドが高すぎて、仲間はずれのA子
    事例2 担任のえこひいきで、いじめられるC子
    事例3 内気で友達ができないD男
    事例4 片思いで悩む、中2のE男
    ◆友人関係に悩む原因
    原因1 家庭の問題
    原因2 子どもの性格
    原因3 人間関係の経験不足
    原因4 異性関係
    原因5 差別意識
    ◆友人関係に悩む子の指導法
    指導法1 どんなことで悩んでいるのかの理解
    指導法2 建設的な仲間づくり
    指導法3 思いやりの心を育てる
    付録資料
    おわりに