現場教師ができる「励ましカウンセリング」

不登校・いじめを予防し、対処するために

新垣千鶴子 + 中野晃男 (日本共創カウンセリング協会) 編著
A5判 192ページ 定価(本体1,800円+税)
ISBN978-4-7619-2145-3
小・中学校教師
いじめ・不登校対策のための「励まし合い・結び付き合い・分かち合い」の「励ましカウンセリング」で子どもたちを元気にしましょう。生徒指導上の問題を抱えた子どもたちと悪戦苦闘する中で考案された励ましカウンセリングは、教師がすぐに使え、しかも効果を発揮する技法です。

目次

第1部 基本的な考え方
第1章 新しい時代のカウンセリングの実際
     ―全員参加の不登校・いじめ対応のカウンセリング―
  1 不登校・いじめの実態とその対応
(1)子どもの世界でもクライエントは増大
(2)不登校の実態と課題
(3)不登校問題の解決には抜本的な制度・政策の見直しが必要
  2 新しいカウンセリングの方法―予防重視の全教師のカウンセラー化―
(1)大胆に新しい制度に挑戦を
(2)子どもカウンセラー制度の導入:教師即子どもカウンセラー
  3 共創的・挑戦的アプローチの必要性
(1)一人一人の子どもを大切にする教育の原点に
(2)教育の本来性の検証とたえざる挑戦を
第2章 「励まし合い・結び付き合い・分かち合い」のカウンセリング
  1 励ましカウンセリングの基本的な考え方
(1)自分を超える
(2)子ども中心
(3)協力・連帯
  2 励ましカウンセリングの5段階展開
  3 教育現場ですぐに使える励ましカウンセリング技法
・おしえてね技法
・影分身励まし技法
・父さん大好き技法
・ヒーロー成り切り技法
・タイムスリップ技法
・ステップ・バイ・ステップ技法
・ウィン・ウィン会話技法
・公益技法
第3章 教師による「励ましカウンセリング」の実践事例
  【事例1 小学校】無気力な小学生への対処事例
―「公益技法」の活用―
  【事例2 中学校】親の離婚をきっかけに不登校になった中学生の対処事例
―「タイムスリップ技法」の活用―
  【事例3 高校】大けがをきっかけに不登校になった高校生の対処事例
―「父さん大好き技法」と「ウィン・ウィン会話技法」の活用―
第2部 「励ましカウンセリング」を生かした指導
第1章 道徳授業に生かす
  1 「自分を超える心」を育てる道徳授業と道徳的環境づくり
(1)道徳授業の多様なスタイル
 〈1〉従来型道徳授業の目標
 〈2〉モラルジレンマ授業の目標
 〈3〉規範づくりの道徳授業の目標
 〈4〉規範づくりの道徳授業の意義
 〈5〉規範づくりの道徳授業と従来型道徳授業・モラルジレンマ授業との相違点
(2)生徒指導上の問題に対応する規範づくりの道徳授業
 〈1〉道徳が学級を変え、学級が子どもを変える
 〈2〉規範づくりの道徳授業における「自分を超える心」の育て方
 〈3〉役割取得能力を高める発問の工夫
 〈4〉規範づくりの道徳授業の指導過程
(3)「自分を超える心」と行動力を育む道徳的環境づくり
  2 「勇気ある正しい心」を育む集団カウンセリング的道徳授業
(1)道徳学習指導案(規範づくりの道徳授業)(道徳の内容:正しい判断・勇気)
(2)実際の板書の紹介(第2次授業)
(3)みんなが「正直に言うべき」に至った討論
(4)ピンチはチャンス!
  3 全員の居場所となる学級づくり
(1)学習を支える心を育てる道徳教育
(2)学習に向かう態度を育てた規範づくりの道徳授業
 〈1〉子どもの実態と学級担任の願い
 〈2〉「みんなで成長し合う学級」に全員が納得
(3)学ぶ目的について考えた従来型道徳授業(道徳の内容:希望・勇気・努力)
 〈1〉道徳学習指導案
 〈2〉子どもの変容―振り返りカードから―
(4)6年生の実践結果
 〈1〉学習態度の変容
 〈2〉算数単元テストの結果
 〈3〉最高の学級生活満足度(Q‐Uテストの結果)
第2章 いじめ問題対応に生かした「励ましカウンセリング」
  1 「いじめ追放プログラム」の発想
  2 「いじめ追放プログラム」を支える善行運動
・一日一善運動(小学校高学年)
・よいこと通帳(小学校低・中学年)
  3 「いじめ追放プログラム」によるいじめ未然防止運動
(1)「いじめ追放プログラム」の基本構想
(2)内容の実践事例
 〈1〉各学級の「いじめ追放のきまり」と学校スローガン
 〈2〉いじめ追放宣言集会
 〈3〉言葉遣いについて考える道徳授業の実践
 〈4〉「ふわふわ言葉」ベスト10と「ふわふわ言葉」チャンピオン
 〈5〉T小学校キャラクター「ふわりちゃん」誕生
(3)「いじめ追放プログラム」における特別活動の授業
(4)学級全員で対処したいじめ問題
 〈1〉「いじめ追放のきまり」づくり
 〈2〉子どもの変容でいじめ構造に亀裂!
  4 データでみる「いじめ追放プログラム」の効果
第3章 保護者・地域連携に生かす
  1 学習支援ボランティア制度の導入
(1)学習支援ボランティア「南山会」の組織化
(2)個別指導型の放課後塾が誕生
(3)希望者全員に開放された放課後塾
  2 教育のための地域社会づくり
  3 保護者・地域全体で学校を支援する仕組み
  4 子どもたちが地域貢献活動で「自分を超える」
第3部 現代とカウンセリング―カウンセリングの時代―
  1 「カウンセリング社会」の実現
(1)一人だけで生きていける人はいない
(2)カウンセリング時代の到来
(3)カウンセリングは全ての人が関わるもの
  2 現代のカウンセリングの考え方とは
(1)カウンセリングとは何か
(2)カウンセリングの鍵・本質はどこにあるのだろうか
  3 新しい方向性
(1)こんなカウンセラーはいらない
(2)あなたももっているカウンセリングマインド
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