『学級経営の心得』が、著者の経験をもとに150のメソッドに整理したのに対して、
本書では小学校の学級担任の一日を朝から放課後までストーリー仕立てで紹介。

穏やかに授業が進む方法、あえて子どもと距離をとる休み時間の過ごし方、特別教室に遅刻しなくなるシステム、
「話し合い」に欠かせない4つのプロセス、担任時代の赤裸々な失敗経験…

学級づくりをがんばる教師が本当に知りたかった、担任のリアルな姿をもれなく1冊にまとめました。

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はじめに

「学校の先生にだけはならない方がいい」
「保護者が怒鳴り込んできた」
「子どもに「死ね」と言われた」
「学級崩壊した」
「もう学校には行きたくない」…。

こんな教師の言葉がSNSに溢れている。
不安になる必要はない。
学級づくりに関していえば、ポイントを押さえることで担任経験の有無に関わらず、十分に成果を上げることができる。
問題は、そのポイントが分かりにくいことだ。
誰も順序だててキミに教えてくれないことだ。

だから、今から僕がこの本を書こうと思う。

この本では、担任宮澤悠維がどのように学級づくりをするのかを「学級担任の一日の流れ」に照らし合わせ、凝縮して記そうと思う。

そして、この本ではたいていの教師が普通は 書きたがらない、担任としての本音や失敗談も紹介しようと思う。
今担任をしているキミが、あるいは これから担任をするキミが本当に知りたいことがきっと見つかるに違いない。

ただし、ここに書かれていることが学級経営の答えというわけではない。

担任、子ども、同僚、学校、自治体、国、時代、その日の天気、その日の体調が変われば学級経営の在り様はいくらでも変わる。
答えを見つけるというよりは、「自分の学級経営と相性がいいものはどれだろう?」、これぐらいの気持ちで読み進めてほしい。
いや、この際あまり小難しいことは考えなくていい。

すっかり日の暮れた放課後。
廊下に漏れ出ている蛍光灯の光。
教室に響く赤ペンと紙の擦れる音。
「おつかれさん」
そう言いながら、フラッとキミの教室に立ち寄った僕。
自然に始まるキミと僕の、いつもの他愛のない雑談…。

そんなリラックスした気持ちで、まるで僕と会話を楽しんでいるような心地で、この本を読み進めてもらえると嬉しい。

 

目次

はじめに

CHAPTER 1 登校前 ~担任のモーニングルーティン~
朝のルーティン/授業準備は「板書計画」を/教室準備のルーティン化/理想は定時出勤・定時退勤

CHAPTER 2 登校後 ~みるみる提出が増える「宿題システム」~
「おはよう」の先手・後手/①荷物の整理を促す/②宿題の指導をする~マインド編~/③宿題の指導をする~実践編~/④宿題の指導をする~応用編~/自動的に宿題がそろう3システム/丸付けは朝のうちに終えるつもりで

CHAPTER 3 朝の会 ~命を守る「正しい健康観察」~
健康観察では「非言語情報」を読み取る/大事故につながる出欠確認/反発の芽を摘む「担任からの連絡」

CHAPTER 4 1時間目 ~最初に整えるべき「学習基盤」~
「学級経営」の定義/授業を定刻に開始する/授業開始のあいさつでメリハリをつくる/静寂をつくる/静寂をつくらせる/授業の流れをルーティン化する/活動と活動を区切る/授業を定刻終了す

CHAPTER 5 2時間目 ~校庭の授業で一番大切なこと~
安全管理と学習指導要領/小技①~体育の前に服をたたませる~/小技②~集合は器具庫の近くで~/小技③~集合時はお日様に背を向けさせる~/小技④~𠮟り方はより紳士的に~/小技⑤~給食当番から教室に戻す~/

CHAPTER 6 中休み ~子どもから少しずつ離れる~
担任も休憩できる中休み/子どもと遊ぶ中休み/子どもと遊ばない中休み/放課後の仕事を繰り上げる中休み

CHAPTER 7 3時間目 ~正直者がバカをみない「教室移動」~
他律→規律→自律/タイムテーブルを確認する/間に合わない子どもは置いていく/遅刻の流儀/歩く練習/欠席者も仲間/「自律」に引き上げる

CHAPTER 8 4時間目 ~意見が飛び交う「話し合い」の極意~
「話し合い」は学級経営の奥義/トラブル発生時のフローチャート/トラブル解決時の「話し合い」/「話し合い」の武器を授ける/「話し合い」の事例~出張クリスマス会~/授業で行う「話し合い」の事例~出張クリスマス会~/事例の解説

CHAPTER 9 給食 ~子どもがモリモリ食べ始める給食指導~
完食指導は悪か/素早い給食準備/素早い給食準備の奥の手/アレルギー対応は万全を期す/役割分担を決める/配膳は原則「完全配膳」/給食の量の調整/「おかわり」は食べ終わっている人だけ/好き嫌いが多い学級への指導/給食も原則「定刻終了」で/おまけ~給食着はたたんでから袋に入れる~

CHAPTER 10 清掃 ~清掃がうまくなる一日一分の「心タイム」~
役割分担を決める/清掃用具の使い方を教える/場所ごとの清掃方法を教える/春は一緒に清掃しない/「心タイム」/清掃中のおしゃべりの是非

CHAPTER 11 5時間目 ~「お楽しみ会」で自治力を磨く~
驚くべき「お楽しみ会」のポテンシャル/ゼロからイチを創り出す/実行委員と「フレーム」を決める/全員でつくり上げる/準備はゆる~く/「お楽しみ会」のプログラム例/「お楽しみ会」当日の担任の役割/担任からのメッセージ

CHAPTER 12 帰りの会 ~一日の最後はスマイルで~
帰りの会は「叱らない」、「延ばさない」/帰りの会の準備は5分以内/係や委員会以外からの連絡/「担任からの連絡」はこの3つ/机と椅子を整えて「さようなら」/「さようならハイタッチ」

CHAPTER 13 放課後 ~快速で仕事が片づく3原則~
原則、子どもを残さない/電話は勤務時間内に/放課後の仕事は優先順位が命/退勤の作法

エピローグ

おわりに

 

宮澤先生からメッセージ

推薦者コメント

頼りになる面倒見のいい先輩教師が隣で語ってくれている感覚で一気に読み終えてしまいました。まさに、駆け出しのころに読みたかった一冊宮澤先生の「最初はAをしていたが、こういう失敗をしたから、こう考えなおしたから、Bをするようになった」という変遷が紹介されていることが、特に若手の先生に説得力をもって強く響くのではないかと感じました。中堅となった今の自分にも、「そうだな!」「なるほど」と刺さる内容の数々。自分が感覚で行っていた指導が言語化され、頭の中で整理されました。当たり前の指導ほど、徹底するのは簡単ではない。子どもが納得感をもって行動するよう促す指導にはポイントがあることを改めて確認することができました。学年主任として、若手の先生に助言する際にもこの本で学んだことを活かします。
――小学校12年目男性


「業務に追われてなんとかこなす日々」が、「子どもたちの成長に繋がる積み重ねの日々」に変わる本です。1日の流れに沿って学級経営のノウハウを学ぶことができます。1日のルーティンや指導が1年間でどれだけ大きな成果につながるのかを知ることができます。宮澤先生自身の失敗談が多く語られており、失敗を恐れてしまう自分自身の背中を押してもらえます。この本で教わったことをまずやってみて、自分の学級に合った形を見つけていこうという前向きな気持ちになりました。迷ったら、この本に戻ってきたり、YouTubeで学んだりすることができます。試行錯誤の道を歩く自分に「大丈夫だよ」といつでも力を貸してもらえる一冊です。
――小学校3年目女性


まずこの本を読み切った時、不安の芽が一気に摘まれ、実践してみたいことがたくさんありすぎて、学校に行くことが楽しみになりました。そして実際に自分の学級に取り入れ、上手くいったときは教師という仕事の「面白さ」や「やりがい」を感じられました。教師として働き始めて数ヶ月、この本に出会えて本当に良かったと思いました。!
――小学校1年目男性


教員生活21年目。学級経営は、先輩や周りのクラスの見様見真似で、なんとなく感覚で行ってきたところがあります。でも、この本には誰も教えてくれなかったことや、それを知りたかったんだということを知ることができます。自分の学級経営を振り返ったとき、だから上手くいったのか、だから上手いかなかったのか理由が分かりました。若手の先生だけでなく、若手の指導をする機会が多くなった先生の助けにもなる1冊です。
――小学校21年目女性


若手、中堅、ベテラン、どの世代が読んでも気づきを得られる一冊です。読み進めていく中で、自分の学級経営で足りなかったパズルのピースが埋まっていきました。今まで言語化できず、モヤモヤしていた部分が分かりやすくまとめられており、すぐにでも実践したいものばかりです。この本が「あの時、苦しんでいた自分に渡せたら」と思うばかり...。ぜひみなさん手にとって、一緒に学級経営を極めましょう!!
――中学校9年目男性


 

ここに書名が入ります

サブタイトルが入ります

名前名前

ISBN 9784000000000
判型100ページ/定価1,100円(本体1,000円+税)

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宮澤 悠維(ミヤザワ ユウイ)

株式会社宮澤悠維教育研究所、代表取締役。
京都市と長野県で10年間小学校教師として勤務した後、2020年3月退職。同年起業。現在は「学級経営コンサルタント」として全国の教師に「学級満足度毎年9割ごえ」(学校評価アンケート、QUより)の学級経営のノウハウを提供。学級経営専門のYouTubeチャンネルは多くの現役教師たちから支持を集めている。