教師の底力

教師の底力
社会派教師が未来を拓く
志水宏吉 著
四六判 192ページ 定価1,980円(本体1,800円)
ISBN978-4-7619-2688-5
教師全般
社会に貧困・格差・不平等が広がるなか、それを教育格差としない「社会派教師」が求められている。そのような「教師の底力」こそが、明日の教育と未来を拓く。第一線の教育社会学研究者が説く、現代の教育への提言とヒント。
目次
はじめに
第1章 仕事を選ぶ
- 新型コロナ禍によってわかったこと
- 仕事の歴史的変化
- 進路選択のマジック
- 自分にとっての進路選択
- 社会学的研究のなかの「仕事」
- 仕事というものの性質
第2章 教師という仕事
- 教師なるもの
- 私にとっての恩師たち
- 日本の学校教師像
- 現代日本の教師
- 教師冥利とは―教師のメンタルのコアにあるもの
第3章 社会派教師とは
- 主題としての社会派教師
- どのような教師がつくられようとしているのか
- 公正原理の重要性
- 社会派教師とは?
- 社会学的想像力
第4章 教育問題の歴史を振り返る
- 教育問題への着目
- 「社会から学校へ」の時代―終戦から1970年代まで
- 学校から「心」への時代―1980年代から1990年代まで
- 「再び社会へ」の時代―2000年代以降
- 社会と個人をつなぐ学校
第5章 教育格差のいま
- 社会の変化と教育変動
- 教育格差の構造
- 出口の格差
- 入口の格差
- プロセスの格差
- 学校にできること
第6章 公正な教育を求めて
- 自由と平等、そして公正
- 平等と公正
- 公正と卓越性
- 大阪の実践その1―同和教育
- 大阪の実践その2―障害児教育
- 学校文化の変革に向けて
第7章 教師になる
- 身近な話から
- 誰が教師になるのか
- 諸外国との比較から
- 教員不足?
- 今だからこそ
第8章 教師として成長する
- 教職の入口で
- いかに成長するのか
- 「力のある学校」のスクールバスモデル
- 道をきわめる―守破離の考え方
- 社会派教師になろう!