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特別支援教育における「学びの連続性」の理論と実際

特別支援教育における「学びの連続性」の理論と実際
特別支援教育の推進からインクルーシブ教育の構築へ

木舩憲幸・阿部敬信 編著

B5判 192ページ 定価2,750円(本体2,500円)
ISBN978-4-7619-2717-2
大学生

特別支援教育を巡る最新の動向を踏まえて、特別支援教育における「学びの連続性」を理論と実際から詳細に解説した概説書。

目次

はじめに

第1章 特別支援教育における「学びの連続性」

第1節 特別支援教育とは

  1. 特殊教育から特別支援教育へ
  2. 「特別支援教育の推進について(通知)」から
  3. 盲学校、聾学校及び養護学校から特別支援学校へ

第2節 インクルーシブ教育システムの構築

  1. 学校とは
  2. 障害者の権利に関する条約
  3. 障害者基本法の改正
  4. 「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)」

第3節 2017年の学習指導要領改訂の基本的な方針

第4節 特別支援学校における教育要領・学習指導要領改訂と「学びの連続性」

  1. 「学びの連続性」とは
  2. 小学校等と特別支援学校の「学びの連続性」
  3. 「接続」における「学びの連続性」

第5節 インクルーシブ教育システムの構築と「学びの連続性」

  1. 連続性のある「多様な学びの場」
  2. 就学手続きの改正
  3. 個別の教育支援計画等の見直しに基づいた就学先等の変更

第6節 特別支援学校教育要領・学習指導要領における「学びの連続性」を重視した改善

  1. 知的障害教育における各教科の改善
  2. 「重複障害者等に関する教育課程の取り扱い」の改善

第7節 小学校学習指導要領及び中学校学習指導要領における特別支援教育

  1. 教育課程全体を通じた特別支援教育
  2. 特別支援学級、通級による指導
  3. 交流及び共同学習

第8節 「学びの連続性」へ

第2章 特別支援教育の制度

第1節 特殊教育から特別支援教育へ

  1. 「今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)」
  2. 「特別支援教育を推進するための制度の在り方について(答申)」
  3. 学校教育法の一部改正と「特別支援教育の推進について(通知)」

第2節 特別支援学校の目的

  1. 学校とは何か
  2. 特別支援学校とは

第3節 特別支援学校の制度

  1. 障害種別の明示
  2. 障害の程度
  3. 学部の設置

第4節 特別支援学級とは

  1. 特別支援学級の設置
  2. 特別支援学級が対象とする障害の種類

第5節 通級による指導

  1. 通級による指導の設置
  2. 通級の指導において対象となる障害の種類
  3. 自校通級と他校通級

第3章 特別支援教育における教育課程編成の基本

第1節 教育課程編成の原理

  1. 教育課程とは
  2. 指導内容の組織―「スコープ」と「シークエンス」
  3. 「系統主義」と「経験主義」

第2節 特別支援学校における教育課程編成の基準

  1. 特別支援学校の教育課程編成に係る法令
  2. 特別支援学校教育要領・学習指導要領

第3節 特別支援学校教育要領・学習指導要領における自立活動

  1. 自立活動とは
  2. 自立活動の内容

第4節 特別支援学級、通級による指導における「特別の教育課程」

  1. 特別支援学級の教育課程
  2. 通級による指導の教育課程

第4章 特別支援学校幼稚部の教育

第1節 特別支援学校幼稚部とは

  1. 幼稚部の設置
  2. 学部の設置における歴史的な経緯

第2節 特別支援学校幼稚部の教育課程

  1. 特別支援学校幼稚部教育要領
  2. 特別支援学校幼稚部教育要領と幼稚部教育要領の比較

第3節 特別支援学校幼稚部における教育の基本

第4節 特別支援学校幼稚部における教育の目標

  1. 幼稚園教育の目的と目標
  2. 特別支援学校幼稚部における教育の目標

第5節 特別支援学校幼稚部における指導の留意事項

  1. 「特に留意する事項」とは
  2. 知的障害特別支援学校幼稚部における指導の留意事項
  3. 肢体不自由特別支援学校幼稚部における指導の留意事項
  4. 病弱特別支援学校幼稚部における指導の留意事項
  5. 複数の障害を併せ有する幼児における指導の留意事項

第6節 特別支援学校幼稚部における教育のねらい及び内容

  1. 「健康」、「人間関係」、「環境」、「言葉」、「表現」のねらい及び内容
  2. 自立活動のねらい及び内容

第5章 特別支援教育における学校と地域・関係機関等との連携

第1節 特別支援学校のセンター的機能

  1. 学校教育法における特別支援学校のセンター的機能
  2. 「特別支援教育の推進について(通知)」における特別支援学校のセンター的機能

第2節 特別支援学校のセンター的機能の具体的内容

第3節 小学校、中学校等からみた「特別支援学校のセンター的機能」

第4節 学校における特別支援教育の体制整備

  1. 特別支援教育コーディネーター
  2. 校内委員会

第5節 「円滑な接続」―学びの連続性

  1. 「交流」から「円滑な接続」へ
  2. 特別支援学校における「円滑な接続」

第6節 交流及び共同学習の推進

  1. 交流及び共同学習とは
  2. 「学校間交流」と「居住地校交流」
  3. 副次的な籍

第7節 特別支援学校と地域の小学校、中学校等の学びの連続性

第6章 「個別の教育支援計画」と「個別の指導計画」

第1節 「個別の教育支援計画」

  1. 「個別の支援計画」から「個別の教育支援計画」へ
  2. 「個別の教育支援計画」とは
  3. 「個別の教育支援計画」と合理的配慮

第2節 「個別の指導計画」

  1. 特別支援学校教育要領・学習指導要領における「個別の指導計画」
  2. 幼稚園教育要領及び保育所保育指針における「個別の指導計画」
  3. 小学校学習指導要領等における「個別の指導計画」

第3節 「個別の指導計画」の作成と活用

  1. 「個別の指導計画」の作成
  2. 的確な実態把握
  3. 指導目標(ねらい)の設定
  4. 具体的な指導内容と必要な配慮の設定
  5. 評価と指導の改善

第4節 特別支援学校における学習評価

第5節 「個別の指導計画」の具体例

第7章 特別支援学校の教育課程における「学びの連続性」

第1節 特別支援学校の教育課程における「学びの連続性」を重視する視点

第2節 学校教育法施行規則における特別支援学校の教育課程の編成について

  1. 特別支援学校幼稚部の教育課程について
  2. 特別支援学校小学部・中学部・高等部の教育課程について

第3節 特別支援学校小学部・中学部学習指導要領における特別の教育課程について

  1. 重複障害者等に関する複数の教育課程(全体像)
  2. 障害の状態により特に必要な場合の教育課程
  3. 知的障害児で小学部の各教科などの3段階・中学部の各教科の2段階を達成している者の教育課程
  4. 知的障害特別支援学校の各教科などの代替による教育課程(視覚障害・聴覚障害・肢体不自由・病弱と知的障害を併せ有する児童・生徒の各教科に関する教育課程)
  5. 自立活動を主とした教育課程
  6. 訪問教育に関する教育課程

第4節 特別支援学校小学部・中学部学習指導要領における自立活動について

  1. 特別支援学校の教育課程における自立活動の意義
  2. 自立活動の目標
  3. 自立活動の内容
  4. 自立活動における個別の指導計画
  5. 自立活動は学校の教育活動全体を通して適切に行う

第5節 インクルーシブ教育システムの構築へ向けた特別支援学校の教育課程における「学びの連続性」

第8章 特別支援学校(視覚障害)における教育の「学びの連続性」

第1節 視覚障害とは

  1. 教育における視覚障害の定義
  2. 盲と弱視の状態

第2節 視覚障害の心理・生理・病理

  1. 眼の構造と視覚刺激の処理
  2. 視機能の発達とその条件
  3. 視覚障害児の発達を規定する要因
  4. 視覚障害の医学的原因

第3節 視覚障害教育の基礎知識

  1. 特別支援学校(視覚障害)の実態と課題
  2. 特別支援学校(視覚障害)における教育課程の編成

第4節 視覚障害教育における自立活動

  1. 自立活動の指導
  2. 自立活動の内容
  3. 歩行指導
  4. 点字指導

第5節 特別支援学校(視覚障害)における各教科の指導の配慮事項

  1. 特別支援学校(視覚障害)における各教科の指導と準ずる教育
  2. 視覚障害のある児童・生徒に対する各教科の指導の配慮事項

第9章 特別支援学校(聴覚障害)における教育の「学びの連続性」

第1節 聴覚障害とは

第2節 聴覚障害の心理・生理・病理

  1. 聴覚器の構造と聴覚障害の種類
  2. 平均聴力レベル
  3. 特別支援学校(聴覚障害)の就学基準
  4. 補聴器と人工内耳

第3節 聴覚障害教育の基本的知識

  1. 早期支援
  2. 多様なコミュニケーション手段の活用
  3. 聴覚障害教育における指導法

第4節 聴覚障害教育における自立活動

第5節 特別支援学校(聴覚障害)における指導の留意事項及び配慮事項

  1. 特別支援学校幼稚部教育要領における指導の留意事項
  2. 特別支援学校小学部・中学部学習指導要領における各教科の指導の配慮事項

第6節 聴覚障害教育における「学びの連続性」

第10章 特別支援学校(知的障害)における教育の「学びの連続性」

第1節 知的障害とは

  1. 知的障害の定義
  2. 知的障害の用語
  3. 知的障害の特性
  4. 知的障害の程度

第2節 知的障害の心理・生理・病理

  1. 心理・行動
  2. 生理・病理
  3. 運動面

第3節 知的障害教育の基本的知識

  1. 知的障害教育の場
  2. 知的障害のある児童生徒の学習上の特性と教育的対応
  3. 教育課程、年間指導計画、単元計画、学習内容表
  4. 応用行動分析(ABA;Applied Behavior Analysis)の活用

第4節 特別支援学校(知的障害)における自立活動

  1. 特別支援学校(知的障害)における自立活動の基本的な考え方
  2. 特別支援学校(知的障害)における自立活動の時間の指導

第5節 特別支援学校(知的障害)における各教科等の指導形態

  1. 教科別の指導
  2. 道徳科、外国語活動、特別活動の時間を設けての指導
  3. 総合的な学習の時間の指導
  4. 各教科等を合わせた指導

第6節 知的障害教育における「学びの連続性」

第11章 特別支援学校(肢体不自由)における教育の「学びの連続性」

第1節 肢体不自由とは

第2節 肢体不自由の心理・生理・病理

  1. 姿勢と運動の発達
  2. 肢体不自由から派生する学習上又は生活上の困難(自立活動の6つの区分の相互関連について)
  3. 肢体不自由の医学的原因

第3節 肢体不自由教育の基本的知識

  1. 特別支援学校(肢体不自由)における障害の重複化

第4節 特別支援学校(肢体不自由)における自立活動

  1. 多様な困難に留意して、調和的発達を目指した指導を行う
  2. 調和的発達を大事にした身体の動きの指導

第5節 特別支援学校(肢体不自由)における各教科の指導の配慮事項

  1. 特別支援学校(肢体不自由)における各教科の指導
  2. 特別支援学校(肢体不自由)における各教科の指導の配慮事項

第12章 特別支援学校(病弱)における教育の「学びの連続性」

第1節 病弱とは

  1. 病弱と病弱教育
  2. 病弱教育の場と対象

第2節 病弱児の心理・生理・病理

  1. 病弱・身体虚弱の心理特性
  2. 病弱児・身体虚弱児の生理・病理

第3節 病弱教育の基本的知識

  1. 病弱教育と地元校との転出入
  2. 医療的ケアと病弱教育
  3. 病弱教育における後期中等教育、幼児教育

第4節 特別支援学校(病弱)における教育課程の編成

  1. 病弱の児童生徒の抱える学習上の困難
  2. 基本となる「準ずる教育」
  3. 複数の教育課程

第5節 病弱教育における自立活動

第6節 特別支援学校(病弱)における各教科の指導の配慮事項

  1. 特別支援学校(病弱)における各教科の指導と「準ずる教育」
  2. 病弱者である児童・生徒に対する各教科の指導の配慮事項

第7節 病弱教育における「学びの連続性」

第13章 幼児教育・保育における特別支援教育の推進

第1節 幼児教育・保育における特別支援教育―「集団的」と「個別的」

  1. 幼児教育・保育とは
  2. 幼児教育・保育における特別支援教育

第2節 幼児教育・保育における特別な配慮が必要な子どもの実態把握の在り方

  1. 保育所保育指針解説では
  2. 実態把握の方法
  3. チェックリスト形式の検査から何を読み取るのか

第3節 実態把握から指導・支援へ

  1. 幼児教育・保育の場の特徴
  2. 特別な配慮が必要な子どもの視点から考える

第4節 「問題のある行動」への対応―誰にとっての「問題」なのか

  1. 問題行動のある子どもの実態把握の方法
  2. 「注目」・「要求」・「感覚刺激」
  3. パニックや暴言への対応

第5節 保護者への対応

  1. 保護者の反応仮説モデル
  2. 保護者の信頼を得るために
  3. 保護者の理解を得るために

第14章 特別な教育的ニーズの理解と支援

第1節 特別な教育的ニーズとは

第2節 日本語の習得に困難のある児童生徒の理解と支援

  1. 日本語指導が必要な児童生徒の「特別の教育課程」
  2. 日本での学校生活への適応
  3. 日本語の習得に困難のある児童生徒
  4. 日本語指導プログラムの実際
  5. 日本語の実態把握

第3節 不登校児童生徒

  1. 不登校児童生徒とは
  2. 不登校児童生徒に対する基本的な考え方
  3. 不登校児童生徒に対する支援
  4. 学校組織としての支援
  5. 「児童生徒理解・教育支援シート」の作成と活用
  6. 不登校児童生徒の特別の教育課程

第15章 通常の学級における特別支援教育と「学びの連続性」

第1節 通常の学級における特別支援教育の推進

  1. 特殊教育から特別支援教育へ
  2. 2007年の学校教育法の一部改正
  3. 特別支援教育の推進について

第2節 通常の学級における特別な配慮が必要な子ども

第3節 発達障害の理解

  1. 発達障害者支援法から
  2. 発達障害の特性
  3. 学校教育における発達障害
  4. 二次的障害とは

第4節 実態把握の方法としての発達検査

第5節 適切な指導と必要な支援のために

  1. 行動観察による実態把握
  2. 実態把握を基に解釈と判断
  3. 「個別の指導計画」に基づいた指導と支援
  4. 特別支援学校のセンター的機能や外部専門家の活用

第6節 RTIに見る通常の学級における「学びの連続性」

  1. RTI(Response to Intervention);介入に対する反応とは
  2. RTIの3層構造

第16章 インクルーシブ教育システムの構築へ

第1節 インクルージョンとは

  1. サラマンカ宣言
  2. インテグレーションとインクルージョン

第2節 障害者の権利に関する条約

  1. 障害者の権利に関する条約の主な内容
  2. 「合理的配慮」

第3節 障害者基本法の改正

  1. 改正に至る経緯
  2. 障害者基本法における「合理的配慮」

第4節 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律の制定

  1. 制定に至る経緯
  2. 障害者差別解消法における「合理的配慮」

第5節 文部科学省所管事業分野における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応指針から

  1. 学校教育における「合理的配慮」
  2. 「意思の表明」と「合意形成」

第6節 インクルーシブ教育システムの構築における合理的配慮

  1. 「合理的配慮」と「基礎的環境整備」
  2. 「インクルDB」と「インクルCOMPASS」

第7節 教育におけるユニバーサルデザインとオルタナティブ・スクール

  1. 「授業のユニバーサルデザイン」という考え方
  2. 「学びのユニバーサルデザイン」という考え方
  3. オルタナティブ・スクールーイエナプラン教育

第8節 「学びの連続性」へ

おわりに

索引