教育の未来を見つめる 学事出版

書籍

検証 日本の教育改革

検証 日本の教育改革
激動の2010年代を振り返る

京都大学大学院教育学研究科教育実践コラボレーション・センター 監修・南部広孝 編著

四六判 256ページ 定価2,750円(本体2,500円)
ISBN978-4-7619-2753-0
小・中・高校教師

新学習指導要領・アクティブ・ラーニング・専門職大学・ICT活用・ポリシー・メイキング等々、大きく変わったここ10年の教育改革を総括。

目次

はじめに

第1章 日本の教育改革の主な政策措置

1 2010年以降の初等中等教育に関する主要政策

  1. ICT活用の推進
  2. チームとしての学校
  3. 教員の資質能力の向上
  4. 教員の働き方改革
  5. 学校と家庭・地域との連携

2 2010年以降の高等教育に関する主要政策

  1. 新高等教育機関の制度化
  2. ガバナンス改革
  3. 高大接続改革
  4. グローバル化への対応
  5. 地方創生政策との関連
  6. その他の主要政策

■キーワード解説1 コンピテンシー

第2章 初等中等学校の教育課程改革―学習指導要領改訂とその後―

1 2017・2018年改訂学習指導要領の特徴

  1. 改訂の基本理念:「社会に開かれた教育課程」の重視
  2. 何ができるようになるか:「資質・能力」の三つの柱
  3. どのように学ぶか:「主体的・対話的で深い学び」
  4. どのように学びをデザインするか:「カリキュラム・マネジメント」

2 学習指導要領改訂後の最新動向:「令和の日本型学校教育」の模索

■キーワード解説2 PISA(生徒の学習到達度調査)

第3章 ITリテラシーとプログラミング教育

1 教育の情報化の動向と背景:情報活用能力の格上げと危機感

2 2010年代における教育の情報化の足取り

  1. 教育の情報化に向けたビジョン
  2. 教育の情報化に向けたICT環境整備の遅れ
  3. 教育の情報化に関する実証研究・調査研究
  4. 数理・データサイエンスのための教育
  5. GIGAスクール構想(2019年末から)

3 情報活用能力

  1. 情報活用能力とは
  2. 21世紀に求められるリテラシーの海外における議論の影響
  3. 教員のITリテラシー(ICT活用指導力)

4 小学校プログラミング教育

  1. 小学校プログラミング教育の手引
  2. 現場への調査・分析の結果
  3. プログラミング教育に対する保護者の意識

5 教育の情報化に向けたその他の課題

■キーワード解説3 リテラシー

第4章 高度な科学技術人材の育成をめざす教育

1 高度な科学技術人材を育成する教育政策

  1. 科学技術人材を育成するための教育政策の概況
  2. 高度な科学技術人材育成政策としてのSSH支援事業
  3. SSH支援事業の成果・課題・展望
  4. 科学技術人材の育成策としてのSTEAM教育への注目

2 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の実践事例

  1. 探究活動のモデルとしての「探究基礎」:京都市立堀川高等学校
  2. 地域の課題解決を視野に入れた探究活動:兵庫県立尼崎小田高等学校

3 STEAM教育の展開

第5章 グローバル人材を育てるカリキュラム改革―SGH、WWLの取り組みに着目して―

1 グローバル人材を育成する教育政策

  1. グローバル化に対応するための教育政策の概況
  2. グローバル人材育成政策としてのSGH事業
  3. SGH事業の成果・課題・展望:SGH事業からWWL事業へ
  4. WWL事業

2 グローバル人材を育成する取り組みの実践例

  1. SGHの実践例:広島県立広島高等学校
  2. WWLの実践例:広島県立広島国泰寺高等学校

3 グローバル市民とグローバル人材をめぐる葛藤

■キーワード解説4 2017・2018年学習指導要領改訂

第6章 児童生徒の学習評価と大学入試改革

1 2019年改訂指導要録が提起する学習評価改革

  1. 指導要録の概要と改訂の背景
  2. 学習評価の基本的な枠組みとその考え方:新3観点の提起
  3. 「主体的に学習に取り組む態度」の基本的な考え方と方向性
  4. 指導と学習の改善に活きる評価の強調、および、その他の改訂ポイント

2 大学入試改革の動向

  1. 改革の背景
  2. 改革の具体像と挫折

第7章 大学の教育課程の改革動向

1 年代ごとの改革動向:大綱化からグランドデザイン答申に至るまで

  1. 1990年代の改革
  2. 2000年代の改革
  3. 2010年代の改革
  4. 改革動向の整理

2 高等教育におけるコンピテンシー・ベースの改革と「大学の脱学問化と学校化」

■キーワード解説5 大学教育改革3ポリシー

第8章 グローバル化時代における大学の国際化政策

1 日本の大学の国際化政策の概要

2 留学生30万人計画と英語学位プログラム

  1. 大学の国際化のためのネットワーク事業(国際化拠点整備事業)(2009年度~2013年度)の概要
  2. 政策
  3. 影響と課題

3 海外留学促進への政策シフトと「グローバル人材」

  1. 大学の世界展開力強化事業(2011年度~)と経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援(グローバル人材育成推進事業)(2012年度~2016年度)の概要
  2. 政策と課題

4 世界大学ランキングと共通成果指標の設定

  1. スーパーグローバル大学創成支援事業(2014年度~2023年度)の概要
  2. 政策
  3. 実施における課題

5 達成状況の考察とまとめ

第9章 第4次産業革命に対応する新型職業大学

1 新型職業大学が現れた背景

  1. 経済的側面:産業構造・就業構造の変化
  2. 社会的側面:人材育成機能にまつわる変化

2 議論段階の新型職業大学の機関像

  1. 経済的側面に関する内容
  2. 社会的側面に関する内容

3 設置基準および開学状況からみる専門職(短期)大学

  1. 設置基準からみる専門職(短期)大学
  2. 開学状況からみる専門職(短期)大学

■キーワード解説6 GIGAスクール構想

第10章 教師教育をめぐる改革動向

1 2010年以降の政策動向

  1. 2012年の中央教育審議会答申
  2. 2015年の中央教育審議会答申
  3. 2010年以降の教師教育政策に対する批判的考察

2 スタンダード化をめぐる論点

  1. 教職課程コアカリキュラム
  2. 教員育成指標

3 教師像と教職の専門性をめぐる論点

  1. 現代日本における教師の専門職性の課題
  2. 現代日本における教師の専門性の課題

■キーワード解説7 新自由主義

第11章 日本の教育発展のこれからの課題―地方から教育の世界を拓くオルタナティブ教育―

1 日本の教育発展の三つの特徴

2 一種類しかない「学校」

3 日本におけるオルタナティブ教育をめぐって

4 三つの道:学校法人とNPO法人、そして公立学校への導入

  1. サマーヒル学校:学校法人きのくに子どもの村学園
  2. シュタイナー学校:学校法人としてのシュタイナー学園、NPO法人としてのシュタイナー学校
  3. イエナプランに基づく学校:広島県福山市立の小学校(名称未定2022年春開校予定:校舎は福山市立常石小学校を活用し移行期間となっている)

5 地方から世界へ

巻末資料

執筆者一覧