チームで解決!理不尽な保護者トラブル対応術

チームで解決!理不尽な保護者トラブル対応術
齋藤 浩 著
四六判 228ページ 定価1,980円(本体1,800円)
ISBN978-4-7619-2851-3
教師全般
難しい親には「役割分担とシナリオ」でうまくいく! 教師個々では難しくても、教師間で役割分担を行い、相手の特徴や言動の中身を見極めた上でシナリオ(想定問答集)を作成する、戦略的な対応術を解説。
※「理不尽な保護者への対応術」(2019年刊行)を修正・加筆し、改題したものです。
目次
はじめに~大切なのは役割分担とシナリオ~
1章 一向に減ることがない保護者対応
- 従来の対応策は効果をあげているのでしょうか?
- ドラマのようにカッコよく解決?
- 教師は苦情対応のプロではない
- どうやって自分の身を守るのでしょうか?
- 下手に出るしかない
- 最後は辞めるしかない
2章 やはり話し合いで解決するしかない
- 話し合いで本当に解決するのでしょうか?
- とうとう教師が親を訴えた
- そう簡単には話し合いにならない
- それでも話し合いを
- 現場に何が足りないのでしょうか?
- 将棋に見られる役割分担
- 戦略と駆け引き
- 話し合いに向かうには、どんな戦略が効果的でしょうか?
- 保護者の特徴と主張を徹底分析
- あくまでも教師目線の分類(3グループ8パターン)
■グループ1 「教師の心を踏みにじる」クレーム
■グループ2 「トンチンカンな」要求
■グループ3 「クレームや要求は伴わないがモラルのない」言動
3章 8パターンでチームで解決!
●パターン1 何でも悪く受け取るシゾイド型クレーマー
- 誠意だけでは通じない
- どうせ悪意と受け取るなら、こんな対応を
事例1『(実際にはイジメを受けていないのに)自分の子だけイジメを受けているんです』
事例2『ウチの子が登校拒否になったのは、全て学校のせいでしょう』
●パターン2 教師をギャフンと言わせたいナルシスティック型クレーマー
- 教師を打ち負かしたい相手だと知る
- 人より優位に立ちたい保護者には、こんな対応を
事例1『担任が新米教師だからクラスが落ち着かないんじゃないですか』
事例2『あの程度の教え方なら私にだってできます。もっと勉強させてください!』
事例3『リレーの審判もできないのか?』
事例4『先生を訴えさせていただきますが、それでよろしいですね』
●パターン3 我が子中心の身勝手な要求
- あくまでも我が子中心
- グーの音も出ない説明を
事例1『次はウチの子が合唱コンクールのピアノ伴奏になれるようにしてほしい』
事例2『学芸会の主役決めのオーディションを見せてほしい』
事例3『ウチの子はそそのかされただけなので、今回は大目に見てください』
●パターン4 教育とは関係のない要求
- 過去の常識が通じない
- 毅然と断る勇気を
事例1『子犬のもらい手をさがしてほしい』
事例2『保険に入ってほしい』
●パターン5 親としての責任を放棄した言動
- 見栄も外聞もない
- スペシャリストが対応を
事例1『給食費の未払い』
事例2『遅刻や欠席の連絡をしない』
●パターン6 行き過ぎた過保護と過干渉
- 過保護も過干渉も自己中心的思考
- 材料を明示して論理的な説明を
事例1『小さなケガでも学校の責任だと言って大騒ぎ』
事例2『(実際にイジメに加わっていても)悪いのは他の子でウチの子は悪くない』
●パターン7 教師への暴言や暴力
- 教師には何を言ってもよいという風潮
- 場合によっては法的措置を
事例1『教師の名前を平気で呼び捨てにする』
事例2『どけ、ブタ!』
●パターン8 どう見ても非常識な言動
- 子どものためより自分の欲求
- 毅然とした方針を
事例1『運動会での飲酒、喫煙』
事例2『おしゃべりやガムを噛みながらの授業参観』