教育の未来を見つめる 学事出版

書籍

新装版 荒れへの不安がにわか指導につながる

新装版 荒れへの不安がにわか指導につながる
新任・若手が身につけるべき生徒指導の考え方と力

吉田 順 著

四六判 224ページ 定価1,980円(本体1,800円)
ISBN978-4-7619-2863-6
小・中・高校教師

生徒指導の「考え方」が身についていないと「この指導で本当にいいのだろうか」と不安になり、「にわか指導」に走ることになる。若手・新任教師がまず身につけるべき「考え方」と実践に必要な「力」について解説。

目次

はじめに

第1章 生徒指導が得意になる八つの「考え方」を身につけよう

第1考 教師は「職人」である

  • いま学校は当たり前のことが通らず疲弊している
  • 教師は「職人」である
  • いじめ問題はなぜなくならないか
  • 「職人」である教師はどうやっているか

第2考 「荒れた生徒」ばかり追い回さない

  • 教師が無条件に信頼される時代は終わった
  • 最初に「荒れた生徒」の信頼を得ようと考えない
  • まじめな生徒と中間的な生徒たちから信頼を得る
  • 本当に「荒れた生徒」には学年として取り組む
  • 信頼される教師になる

第3考 服装・頭髪違反の「根本」にあるもの

  • 「規範意識を育てる」生徒指導の実態
  • 「規律」にはいろいろなレベルがある
  • 「なぜ規律を守らないのか」を考える
  • 「指導の二重構造」が生まれると全体が荒れる
  • 異装や茶髪は一時「棚上げ」にする

第4考 問題を起こす「わけ」を探る

  • 全ての問題行動には「わけ」がある
  • 過去に原因を求めるのは無駄か
  • 日本語は「原因」と「目的」を明確に区別しない
  • 過去にこだわるのは良いこと
  • どんな「わけ」があるのか

第5考 「壁」をつくり、トラブルを恐れない

  • 「荒れない学校」のために必要な「考え方」
  • 「壁」をつくる
  • 「トラブルは起きてもいい」という「考え方」
  • どんな問題に対して「壁」をつくるか
  • 「見捨てられていない」という信頼感

第6考 指導の「レベル」を分ける

  • 担任は1日にこんなに指導がある
  • 指導のレベルを分けてみる
  • システムをつくる
  • “この指止まれ式”は3人からはじめる
  • S・D式指導は100%を目指さない

第7考 「不公平感」を抱かせない

  • 子どもは不公平をとても嫌う
  • 生徒がひいき(不公平)と感じると教育活動はうまくいかない
  • 「公平な指導」ってどんな指導?
  • 「なぜ公平ではないのか」を事前に説明
  • 「棚上げ」中であることを伝える

第8考 「小さな失敗」をたくさん経験する

  • 生徒指導は「親方」から学ぶもの
  • 生徒指導はストレスを伴う
  • 個性を生かすとストレスは減る
  • システムを生かすには3Kが必要
  • 「ほうれんそう」には見返りがあること
  • 「小さな失敗」をたくさん経験する

〈補考〉荒れた子はどのように感じると、立ち直るか

第2章 生徒指導が得意になる八つの「力」を鍛えよう

第1力 子どもと遊ぶ力

  • 理屈抜きに楽しいから遊ぶ
  • 遊ぶと本音が見える
  • 親しみが湧くと、会話は発展する
  • 相談されたら、絶好のチャンス
  • 昔は1本、いまはたくさん必要

第2力 よく観る力

  • 「よく観る」ことは難しい
  • 「選択的注意」「選択的不注意」とは?
  • 「予測しないことは見えない」
  • 「対立・対決を避けたい」心理も働く
  • 「よく観る」ためのポイント
  • 対立や対決を恐れない

第3力 事実をつかむ力

  • 生徒の「感情」は除いて調べる
  • 時系列に沿って聞く
  • 事実が食い違う場合には
  • 「灰色」のまま指導することもある
  • 事実の指導と、その原因の指導は分ける

第4力 「根っこ」に取り組む力

  • ある「荒れている学級」の担任
  • 混沌とした中に肯定的なことを見つける
  • 「根っこ」になっている子がいる
  • 「根っこ」の方針をつくる
  • 同じ技術や方法は常には役立たない

第5力 「まずやってみて、すぐ修正し、またやってみる」力

  • 主婦もやっている「PDCAサイクル」
  • 「まずやってみて、すぐ修正し、またやってみる」
  • まずやってみる
  • すぐ修正する
  • 節目で見直し、またやってみる
  • 繰り返すのが一番難しい

第6力 宣言したら貫く力

  • 子育てのコツの一つ
  • 「宣言」する
  • 「校内徘徊」ならば
  • 「諦めさせる」ことは非教育的か
  • 「貫く」には高いハードルをつくる

第7力 まず現場に駆けつける力

  • 「現場に駆けつける力」って?
  • いざこざの現場を避けたい心理
  • まず駆けつける
  • 駆けつける指導部は信頼される
  • 現場は生徒指導を学ぶ宝庫!

第8力 叱れる力

  • 「ほめるべきか、叱るべきか」という問い
  • ほめるのと叱るのは、どちらが難しいか
  • 叱るほうが難しい
  • 叱れる条件づくりをしておく
  • ほめて叱る目的を達成する

第3章 指導の方針と方法をつくってみよう

演習問題1 問題の多い学級の担任になり、困っている

  • この学級の様子
  • 〈演習問題1〉の視点
  • 指導の方針と方法をつくる
  • 問題のある子をどうするか

演習問題2 教室がすぐに汚くなるがどうすればいいか

  • この学級の様子
  • 〈演習問題2〉の視点
  • 指導の方針と方法をつくる
  • きれいな教室にすることは、生徒指導そのもの

演習問題3 「からかわれる」との訴えがあった

  • この学校の様子
  • 〈演習問題3〉の視点
  • 指導の方針と方法をつくる
  • 事実を指導する
  • 方針や方法を修正する

演習問題4 座席をどう決めたらいいか

  • この学級の様子
  • 〈演習問題4〉の視点
  • 指導の方針と方法をつくる
  • 生徒にゆだねる方式

演習問題5 荒れた生徒が集団化しつつある(上)

  • この学校の様子
  • 〈演習問題5〉の視点
  • 生徒指導部が中心になる

演習問題5 荒れた生徒が集団化しつつある(下)

  • 指導の方針と方法をつくる
  • 問題行動には厳しく対応する
  • 方針は定期的に見直し、修正する

演習問題6 教室を出入りし、授業が落ち着かない

  • この学級の様子
  • 〈演習問題6〉の視点
  • 指導の方針と方法をつくる
  • 「わけ」がわかったら、どうするか

演習問題7 対教師暴力が発生しそうだ

  • この学校の様子
  • 〈演習問題7〉の視点
  • 指導の方針と方法をつくる
  • 教師による体罰や挑発的行為は慎む

おわりに