高校・大学・社会 学びと成長のリアル

「学校と社会をつなぐ調査」10年の軌跡

高校生を対象に約10年間追跡する「学校と社会をつなぐ調査(通称:10年トランジション調査)」の最終成果報告

高校生を対象に約10年間追跡する「学校と社会をつなぐ調査(通称:10年トランジション調査)」の最終成果報告

2,640円(税込)

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著者名 溝上慎一
学校法人河合塾
知念渉
中村高康
濱中淳子
板倉寛
真下峯子
ジャンル 対象  > 高校教員向け
書籍  > 教育一般
刊行日 2023年10月13日
ISBN 9784761929695
判型・ページ数 A5・192ページ
定価 2,640円(税込)
在庫 在庫あり

高校2年生を大学、 仕事・社会へと10年間追跡調査する「学校と社会をつなぐ調査(通称:10年トランジション調査)」の集大成!新学習指導要領で大きく提起された資質・能力が、高校2年生から社会人3年目にかけてどのように変化するのか、高校・大学時の学習態度やキャリア意識、属性等が社会人における評価指標にどのように関連、影響を及ぼすのかを明らかにする。


『高校・大学・社会 学びと成長のリアル』刊行記念イベントが2023年10月29日にオンラインにて開催されました。
以下からイベントアーカイブ映像や「学校と社会をつなぐ調査(通称:10年トランジション調査)」の企画者である溝上慎一先生(桐蔭学園理事長)からの問題提起レポートをお読みいただけますので、ぜひご覧ください。

溝上慎一先生(桐蔭学園理事長)からの問題提起についてのレポート

イベント全編アーカイブ映像

第1章 高校2年生は10年間でどのように変化・成長したのか (溝上 慎一)
1.最終調査( 社会人3年目)の概要
2 . 高校・大学での学びは、どのように仕事・社会へつながるのか
3.まとめ

第2章 社会階層と教育― 生徒・学生の成長への影響を見る (知念 渉)
1. 出身階層・教育・到達階層の観点から考える
2 .社会人3年目の資質・能力は、出自に規定されているのか
3. 資質・能力は年収に影響を与えているのか
4.社会階層と資質・能力の関係性は

第3章 社会人3年目インタビュー― 学びと成長のリアルに迫る (溝上 慎一)
1.インタビューで振り返る10年間の学びと成長
2 .Q&Aで解説―学びと成長のリアル

column 1 バーチャルは学びと成長のための空間的拡張になるか

第4章 社会的格差の視点から言えること (中村 高康)
1.学校と社会をつなぐ調査の特徴と課題
2 .社会的格差との関連を3つのポイントで検討
3.今後のトランジション調査研究への考察

ディスカッション 中村 高康×溝上 慎一×知念 渉
社会的格差の影響を超えて、資質・能力を伸ばすために
 評価指標の問題―まじめ度と初期値の影響
 社会階層、家庭背景等が教育意識や教育行動に対して与える影響
 社会階層、家庭背景を超えていくために
 【コメント&ディスカッションを終えて】溝上 慎一

第5章 大学教育の視点から言えること (濱中 淳子)
1. 最終報告から見る大学時代の成長
2 . 大学で成長する準備が整っていないのではないか
3. 現段階の日本の大学は「成長を可能とする場」になっているのか
4. 分析から外された資質・能力項目は大学教育で伸びているのか

ディスカッション 濱中 淳子×溝上 慎一
学び、成長できる大学教育であるために
 資質・能力の推移
 なぜ大学生に焦点を当てるのか
 大規模授業の問題― 学生を伸ばしていく授業にするためには
 正課教育だからやるべきこと
 【コメント&ディスカッションを終えて】溝上 慎一

第6章 教育行政の視点から言えること (板倉 寛)
1. 新学習指導要領がめざす学びの在り方とは
2 .学校と社会をつなぐ調査から見た高校教育への期待

ディスカッション 板倉 寛×溝上 慎一
育成をめざす資質・能力と学習評価をどう考えるか
 育成をめざす資質・能力と学習評価をどう考えるか
 汎用的な資質・能力とスクール・ポリシーの役割とは
 学習者の全人格的なところを見とるためには
 個に寄り添った取り組みを教育行政はどう見るか
 探究が初等中等教育・大学教育をつなぐ
 OECD「エージェンシー」をどう捉え、育てていくか
 【コメント&ディスカッションを終えて】溝上 慎一

column 2 非認知能力とマシュマロ・テスト

第7章 [特別対談]真下 峯子×溝上 慎一
これからの学校教育を考える― 「学校と社会をつなぐ調査」を受けて
資質・能力の育成と学校の教育活動全体のアセスメント
抽象度の高い概念世界の能力と、具体的な経験世界の能力
仕事・社会で生かされる力と学校卒業後の成長
育成したい生徒像とカリキュラム・マネジメント
教科の力を汎用的な能力に広げるには
生徒の発達段階を踏まえた教員の見とり
校種間のトランジションを意識したクロスカリキュラムの取り組み
経験世界を概念レベルに引き上げる「言葉の力」
外化によって経験や思考の概念化を促すアクティブラーニング

10年の調査を終えて― 理論的・実践的示唆と今後の課題
巻末資料1:これまでの調査実施の概要
巻末資料2:使用変数の説明
巻末資料3:相関分析
執筆者紹介
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