月刊生徒指導 2026年1月号

特集　生徒の将来、生徒のいま

学校教育は基本的には「将来を見据えて行われる教育活動」という認識が一般的である一方で、近年特に強まっている考え方が「生徒のいま、幸せでいる権利も大切にする」という考え方である。この両者は文字面では一見相反するようにも見えるが、当然どちらかを捨てられるということではなく、両立を目指していくことが求められる。 今回は、この「将来」と「いま」の両立をどのように目指していくのかという原点に立ち返る企画を、年始めの号として取り扱いたい。

特集　生徒の将来、生徒のいま

◆子どもの「いま」と「将来」―教育学的視点から／広田照幸
◆「子どものため」という名のお節介 ／内田良
◆生徒の将来といまの幸せに寄与する学校の意義―学習指導の観点から／石井英真
◆学校教育を通して自分らしい感性を「発見」する／末永幸歩
◆生成AIを通して広げる「創造的な学び」の可能性／杉之原明子

巻頭インタビュー
生駒知里／子どもの「しんどさ」を受け止める社会へ――不登校35万人時代に求められる支援とまなざし

特別企画
非認知能力育成の現在地〜学校現場の実践が示すこれから〜／株式会社FCEエデュケーション事業本部　文教事業部フォーサイト事業グループ

生徒指導をサポートする連載
◇今だから質問しよう！日本の学校の常識　生徒との連絡手段をどう考える？／西郷孝彦
◇いじめを重大事態化させないために　特別活動が果たす役割　震災を語り継ぐ「いのちの学習」～「心の健康教育」として捉え直す～／佐藤菜穂子、中村豊
◇不登校の「その後」を考える　「多様性」とは何が多様なのか―支援における「多様性」言説の平面さについて―／藤井健人
◇よりよい学校は自分たちでつくる！　“敵”とまで思っていた先生と、共通の目標を見つけて手を取るまで／阿部結衣
◇支える生徒指導×授業づくり　授業の中での生徒指導と支援による不適応とその予防―高校１年「歴史総合」の授業を通して―／松本祐也
◇生徒指導事案リーガルナレッジ　責任の有無、過失の有無／峯本耕治、木田哲生
◇スクールカウンセラーの定着をめざして　海外のスクールカウンセラー～アメリカでの取組とアジアでの展開に学ぶ～／西山久子
◇さち子先生の生徒指導日記　いじめ撲滅劇で見えた生徒の本音と成長　生徒会で育つ学びの時間／冨田幸子
◇生徒が考え、判断するための情報モラル教育　ネット・SNSトラブルに対応した情報モラル教育―自己指導能力の育成（課金）―／長谷川元洋
◇押さえておきたい毎日の生徒対応　始業前の時間を教室で過ごそう／重水健介
◇先生のための保健だより―保健室から見る学校現場―　AIロボットのいる保健室―未来の新しいパートナー？／齋藤千景
◇リーダーのための教育視座　イメージアップ戦略が不足している／桐山勉
◇えざわ先生の教師を楽しむ仕事論　行く？ 行かない？「飲み会」論／江澤隆輔
◇全国フリースクール通信　「不登校をどう過ごすか」離島・奄美での実践／林 花穂

コラム・お知らせ等
◇教育を診る 第2章　生成AIと学力調査／中西茂
◇生徒指導の基礎知識小テスト　「生命（いのち）の安全教育」実施上の留意点／劉麗鳳
◇なやみ、想い、振り返る　未熟さの中で／担任学研究会
◇ひとやすみ　日本生徒指導学会第26回名古屋大会／木田哲生
◇深読み？教育のことば　「生徒」／田邉尚樹

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