新刊
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学校教育の解剖図
実態・歴史・海外との比較、そして未来――
なぜ日本の教育現場はこんなに疲弊しているのか?
教師の理想と、現実のギャップはどこからくるのか。
「学校教育の現在・過去・未来」を整理したら、悩みの根源が明らかになった!
学校教育を、解剖しよう。
不登校の増加、教員の多忙化、変わりゆく子どもたちの学び。学校では今、何が起きているのか。そして、なぜ起きているのか。
本書は、誰かを責めるための教育批判書ではない。公立高校の教壇に立ちながら、大学院で研究し、国内外の教育現場を歩き続けてきた著者が、学校の「現在地」を歴史・社会・制度・実践の視点から丁寧に解き明かす一冊である。
第Ⅰ部では、不登校や教員の勤務実態、偏差値や評価をめぐる価値観、ICT・AIと子どもの学び、教師を取り巻く組織文化等を取り上げる。さらに、寺子屋から近代学校、戦後改革に至る歴史をたどり、今の学校の仕組みがどのように形づくられたのかを見つめ直す。
第Ⅱ部では、海外、特にデンマーク、オーストラリア、イタリア、フィリピン、インドの教育現場から学んだ筆者の見解と、日本各地で進む地域と学校の協働の事例を紹介。また教育政策が教室に届くまでの道筋にも目を向け、これからの学びの可能性を探る。
日本の教育が積み重ねてきた成果を尊重しながら、海外の知恵にも学ぶ。大切なのは、正解や悪者を探すことではなく、背景にある構造を知り、矛盾の中で自分たちの選択を考えることである。
教師も、保護者も、教育に関心をもつ全ての人も、学校教育の内側を一緒にのぞき、未来への問いが見つかる一冊である。
まえがき
第1部 行き詰まりを感じる日本の教育
第1章 学校はまるで戦場のようだ
戦場とは、戦う意志がなくても戦わされる場所のことだ/平和な場所でも「敵」を探してしまう脳/受験競争という名の消耗戦/「△の時代」の遺産/「戦場」の犠牲者は子どもたちだ/教師もまた、消耗している/保護者もまた、迷子になっている/なぜ今、この問いを立てるのか
第2章 あきらめ、感じなくなる子どもたち
「忙しい」とは心を亡くすと書く/違和感、反発、そして「もういい」/「決める」経験を奪われ続けた先に/探究が「面倒くさい」になるとき/タブレットとSNSが奪うもの/感覚が閉じていく──純粋体験の喪失/勝負に勝つ快感──競争という麻薬/子どもたちの心がなくならないために/
第3章 諦め、考えられなくなる教師
「社会に出たら」という言葉の危険性/理想をもって現場に立った、あの日/辞めにくい仕組みの中に、はまっていく/思考停止という、自己防衛/研究者たちが記した「教師文化」の正体/善魔になっていく/構造の問題であって、人の問題ではない
第4章 「△の時代」の教育―今の学校教育はなぜ今の形なのか―
江戸時代の「寺子屋」は実は最先端だった/「子どもの楽園」と呼ばれた国/「鎖国」のはるか前から、日本は世界と繋がっていた/寺子屋から「学制」へ──たった数年で激変した教育/「学制」をつくった人たち/岩倉使節団とビスマルク──「日本も強くならねば」の原点/一斉授業・号令・制服──この「型」のはじまり/GHQと戦後教育改革/戦後の教員養成と採用の仕組みの変化/勤務時間の変化/副業と教師の仕事観の変化/墨塗り教科書について/事実から見る私の意見/学習指導要領と映像メディアは時代の鏡/偏差値の登場──予備校と「序列化」の時代/教育は再生産される/「受験戦争を勝ち抜いた人たち」が教える側になる/△の時代は「悪」なのか
第2部 一人ひとりの強みが生かされる時代へ
第5章 海外から学んだヒント
①デンマークの教育──幸福度世界上位の秘密/デンマークの学校に足を踏み入れた瞬間の衝撃/教師は午後4時に帰る/校長先生は「公募」で選ばれる/放課後のショッピングセンターで見た風景/家庭教育──「馬を水辺に連れていく」という思想/100年の連鎖/日本の地方に眠る可能性──デンマークは「兵庫県」だ
②オーストラリアの教育──教員を支える制度設計/教師の給与──初任で1000万円超の世界/副業はどんどんやっていい/クォーター制と「休む権利」/リリーフティーチャー制度──休むことが「迷惑」にならない仕組み/TAFE──「大学か就職か」ではない第三の道/制度の土台にあるもの──「管理」ではなく「信頼」
③イタリアの教育 ──モンテッソーリ教育を訪ねて/「幼児教育」だと思っていたら、小学校がたくさんあった/「宇宙哲学」としてのモンテッソーリ/日本の「産業化」が奪うもの
④フィリピン カオハガン島 ──「何もないのに、豊かな島」の教育/住民エリアと商業エリアの「分け方」の哲学/朝6時に走り出す子どもたち/誰一人として取り残さない/「隣の島」との決定的な差/真のリーダーシップとは何か/コロナが「証明」したこと/教育に必要な余白
⑤インドの教育──自己肯定感の源泉と家族という土台/国旗を語る子どもたち/データが示す日本の現実/チャイの輪──「共にある」ということ/「自分のことが大好き」と子どもが答えられる社会/日本の教育の素晴らしさと可能性/掃除──世界に誇る日本の教育文化/集団の美しさ──細胞が心臓を動かすように/日本人の繊細さという資質──「空気を読む」の本来の意味/「和魂電才」が拓く未来──日本の精神性とAIの融合/種をまく者の責任
第6章 教育が変わるプロセス
声を挙げ続けたのに、なぜ変わらないのか/国の教育政策を動かす「登場人物」と意思決定の仕組み/見落とせない「二つの構造的ギャップ」/現場に届くまでの「四重行政」/教育行政の「グー・チョキ・パー」──誰に声を届けるべきか/オモロー授業発表会が「世論」を動かす理由/地域で育てる公教育/中央集権から地方分散へ/地方教育の希望の光/①北海道東川町──「適疎なまちづくり」と財源の自立/②三重県いなべ市──市民対話から生まれた開放的な校舎/③兵庫県豊岡市──演劇による非認知能力の育成と文化による財源確保/④島根県──社会教育士と「島留学」による高校の魅力化/⑤宮崎県小林市──高校生主導のガバメントクラウドファンディング/地方分散の意義
第7章 これからの時代の教育
私の教師としてのライフヒストリー──厳しい愛の中で/部活動での栄光と挫折/学校の外へ、そして学びの空回り/大学院への進学と、日本中・世界中を巡る旅/政治・世論への関心へ/内側から変わるということ/子どもが、命を生かせる社会にするための五つのこと/①「賢く車に乗ろう」を子どもたちと考える/②システムを変えようとしない──3勝2敗の法則/③価値観の形成は、家庭で/④学校は、多様な人との出会いの奇跡の環境/⑤教育者自身の育ち直し/これからの教育は、こう変わっていく──私の学習指導要領変遷予想/私の学習指導要領の変遷予想/△の時代から◯の時代へ
<コラム>
教師の原点に触れるおすすめ映画2選
「おかしい」と思いながら、私は従っただろう。
学位よりトイレットペーパー
主要参考文献
あとがき
第1部 行き詰まりを感じる日本の教育
第1章 学校はまるで戦場のようだ
戦場とは、戦う意志がなくても戦わされる場所のことだ/平和な場所でも「敵」を探してしまう脳/受験競争という名の消耗戦/「△の時代」の遺産/「戦場」の犠牲者は子どもたちだ/教師もまた、消耗している/保護者もまた、迷子になっている/なぜ今、この問いを立てるのか
第2章 あきらめ、感じなくなる子どもたち
「忙しい」とは心を亡くすと書く/違和感、反発、そして「もういい」/「決める」経験を奪われ続けた先に/探究が「面倒くさい」になるとき/タブレットとSNSが奪うもの/感覚が閉じていく──純粋体験の喪失/勝負に勝つ快感──競争という麻薬/子どもたちの心がなくならないために/
第3章 諦め、考えられなくなる教師
「社会に出たら」という言葉の危険性/理想をもって現場に立った、あの日/辞めにくい仕組みの中に、はまっていく/思考停止という、自己防衛/研究者たちが記した「教師文化」の正体/善魔になっていく/構造の問題であって、人の問題ではない
第4章 「△の時代」の教育―今の学校教育はなぜ今の形なのか―
江戸時代の「寺子屋」は実は最先端だった/「子どもの楽園」と呼ばれた国/「鎖国」のはるか前から、日本は世界と繋がっていた/寺子屋から「学制」へ──たった数年で激変した教育/「学制」をつくった人たち/岩倉使節団とビスマルク──「日本も強くならねば」の原点/一斉授業・号令・制服──この「型」のはじまり/GHQと戦後教育改革/戦後の教員養成と採用の仕組みの変化/勤務時間の変化/副業と教師の仕事観の変化/墨塗り教科書について/事実から見る私の意見/学習指導要領と映像メディアは時代の鏡/偏差値の登場──予備校と「序列化」の時代/教育は再生産される/「受験戦争を勝ち抜いた人たち」が教える側になる/△の時代は「悪」なのか
第2部 一人ひとりの強みが生かされる時代へ
第5章 海外から学んだヒント
①デンマークの教育──幸福度世界上位の秘密/デンマークの学校に足を踏み入れた瞬間の衝撃/教師は午後4時に帰る/校長先生は「公募」で選ばれる/放課後のショッピングセンターで見た風景/家庭教育──「馬を水辺に連れていく」という思想/100年の連鎖/日本の地方に眠る可能性──デンマークは「兵庫県」だ
②オーストラリアの教育──教員を支える制度設計/教師の給与──初任で1000万円超の世界/副業はどんどんやっていい/クォーター制と「休む権利」/リリーフティーチャー制度──休むことが「迷惑」にならない仕組み/TAFE──「大学か就職か」ではない第三の道/制度の土台にあるもの──「管理」ではなく「信頼」
③イタリアの教育 ──モンテッソーリ教育を訪ねて/「幼児教育」だと思っていたら、小学校がたくさんあった/「宇宙哲学」としてのモンテッソーリ/日本の「産業化」が奪うもの
④フィリピン カオハガン島 ──「何もないのに、豊かな島」の教育/住民エリアと商業エリアの「分け方」の哲学/朝6時に走り出す子どもたち/誰一人として取り残さない/「隣の島」との決定的な差/真のリーダーシップとは何か/コロナが「証明」したこと/教育に必要な余白
⑤インドの教育──自己肯定感の源泉と家族という土台/国旗を語る子どもたち/データが示す日本の現実/チャイの輪──「共にある」ということ/「自分のことが大好き」と子どもが答えられる社会/日本の教育の素晴らしさと可能性/掃除──世界に誇る日本の教育文化/集団の美しさ──細胞が心臓を動かすように/日本人の繊細さという資質──「空気を読む」の本来の意味/「和魂電才」が拓く未来──日本の精神性とAIの融合/種をまく者の責任
第6章 教育が変わるプロセス
声を挙げ続けたのに、なぜ変わらないのか/国の教育政策を動かす「登場人物」と意思決定の仕組み/見落とせない「二つの構造的ギャップ」/現場に届くまでの「四重行政」/教育行政の「グー・チョキ・パー」──誰に声を届けるべきか/オモロー授業発表会が「世論」を動かす理由/地域で育てる公教育/中央集権から地方分散へ/地方教育の希望の光/①北海道東川町──「適疎なまちづくり」と財源の自立/②三重県いなべ市──市民対話から生まれた開放的な校舎/③兵庫県豊岡市──演劇による非認知能力の育成と文化による財源確保/④島根県──社会教育士と「島留学」による高校の魅力化/⑤宮崎県小林市──高校生主導のガバメントクラウドファンディング/地方分散の意義
第7章 これからの時代の教育
私の教師としてのライフヒストリー──厳しい愛の中で/部活動での栄光と挫折/学校の外へ、そして学びの空回り/大学院への進学と、日本中・世界中を巡る旅/政治・世論への関心へ/内側から変わるということ/子どもが、命を生かせる社会にするための五つのこと/①「賢く車に乗ろう」を子どもたちと考える/②システムを変えようとしない──3勝2敗の法則/③価値観の形成は、家庭で/④学校は、多様な人との出会いの奇跡の環境/⑤教育者自身の育ち直し/これからの教育は、こう変わっていく──私の学習指導要領変遷予想/私の学習指導要領の変遷予想/△の時代から◯の時代へ
<コラム>
教師の原点に触れるおすすめ映画2選
「おかしい」と思いながら、私は従っただろう。
学位よりトイレットペーパー
主要参考文献
あとがき
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