スクールプランニングノート誕生のストーリー
今年で発売12年目を迎える「スクールプランニングノート」(以下、SPノート)。おかげさまで、教師向け手帳の先駆けとして、手帳6種類、別冊ノート4種類の人気シリーズとして定番商品となりました。今回から3回に分けて、SPノートがどのようにして誕生したのか、他の手帳とどこが違うのか、開発者の思いやこだわりも含めて解説します。

スクールプランニングノート誕生のストーリー
今年で発売12年目を迎える「スクールプランニングノート」(以下、SPノート)。おかげさまで、教師向け手帳の先駆けとして、手帳6種類、別冊ノート4種類の人気シリーズとして定番商品となりました。今回から3回に分けて、SPノートがどのようにして誕生したのか、他の手帳とどこが違うのか、開発者の思いやこだわりも含めて解説します。
2010年初夏、「スクールプランニングノート」誕生のきっかけとなった雑誌記事が世に出ました。「月刊ホームルーム」(※現在休刊中)7月号の特集「教師の手帳・ノート術!」です。
いまでは当たり前のように使われている「時短」や「働き方改革」という言葉にまだ馴染みがなかった時期、水面下で少しずつ学校の多忙化が進行していました。当時、「月刊ホームルーム」を担当していた私(T)は、原稿のやりとりを先生たちと行う中で、「何かがおかしい、何が先生たちをこんなに忙しくさせているのだろう……?」と、疑問に感じるようになりました。ですが、「本を読む時間がまったくない」という声がある一方、日常の業務に加えて雑誌の原稿を書いている先生もいます。「いったい何が違うのだろうか……?」と、次の問いができました。
調べたり、考えたりした結果、その違いは「時間の使い方」なのではないか? という仮説が立ちました。そこで、雑誌の特集で「タイムマネジメント」や、「手帳」の使い方すなわち「時間」の使い方について取り上げることにしたのです。

特集では、読者アンケートをとりました。その結果をふまえて、独自のタイムマネジメントや、手帳の使い方をしている先生に集まっていただき、座談会を行いました。それが以下の記事です。

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この座談会でわかったことがたくさんありました。
・先生方はそれぞれに工夫して、市販の手帳やノートでタイムマネジメントを行っている
・自分なりの方法が見つかった方もいれば、ずっと模索している方もいる
・手帳の好みや使い方は人それぞれである
・手帳とノートの境目はあいまい
というようなことでした。
調べてみると、当時、教師向けに作られている手帳(いわゆる「教務手帳」や「週案簿」)も多くあり、自治体によっては学校単位で購入し、先生方に配られているようでした。
しかし、これらの手帳を取り寄せてみると「先生のスケジュール管理」に特化したものではなく、カレンダーが小さくて書き込みにくかったり、日付を手書きしなければいけないものがほとんどでした。アンケートにも「いい手帳がない」「作ってほしい」という回答があり、「先生向け手帳」のニーズの高さに気づきました。
同時に、市販の手帳の研究も行いました。週間メインのもの、月間メインのもの。大きいもの、ハンディのもの――。ホライズン型、バーチカル型。ノート型、リング型など、様々な形態の手帳やノートを収集して分析しました。
その頃、たまたま旅行先のイタリアで出会ったのが、B5サイズの手帳です。

手に取ったときに「これだ!」と思いました。中身はもちろん、先生向けのものではありませんが、大きさ、質感、フォント、余白、カラー……。実用的なだけでなく、「持っていると気持ちがいい」「仕事のモチベーションが上がりそう」な手帳でした。SPノートのエッセンスはこんなところにもルーツがあります。
「月刊ホームルーム」は、主に中学校・高校の先生向けの雑誌です。手帳開発のためのアンケートを行った際も、回答者の多くが中学校・高校の先生でしたので、どうしても偏りがありました。そこで、小学校の先生にも取材をお願いし、「小学校・中学校・高校どこでも使える仕様」を目指して開発を進めました。
以下の画像は開発初期の「週間計画表」です。

当初のイメージは、上部2/3に時間割、下部1/3にTO DOスペースを置いた形。TO DOはプロジェクト型で、仕事のカテゴリーによって書き分けるものでした(これは、その後「月間計画表」に引き継がれることになります)。
開発アンケートの結果から、右下にある時数表は、縦長から横長に変更。また、「余白」があることで気持ちのゆとりがもてるという心理的効果を取り入れ、「余白」を多めにとるなどの工夫を重ねました。

たくさんの先生に協力いただいたアンケート結果で、様々なアイデアやご意見を目にしていたので、「本当にこれで刊行してよいのか?」と迷いに迷いましたが、「出してみて、フィードバックをいただきながら改善していこう」という会社の方針で、刊行に踏み切りました。2012年2月、新年度が始まる少し前のことでした。

そうしたら、発売直後にもかかわらず、全国の先生方から「こんな手帳が欲しかった!」「日付が入っているのが助かる!」「ぜひ今後も出し続けてほしい」といった多くのうれしい声が届いたのです。同時に、改善のためのアイデアも、たくさんいただくようになりました。
発売12年を迎えたいまでも改善を重ねている、SPノート――。進化し続けられる背景には、ユーザーの皆さんから毎年いただく、多くの声があります。
(つづく)

