7月のホームルームはどんな感じ? ~7月に担任が注意したいこと
新年度が始まってから学校行事や定期考査などを含めて学校生活を送るなかで、生徒それぞれに成長があったはずです。そこで、夏休み前までの期間において、生徒がどんなことを感じ考えたのか、じっくり捉え直す時間を設けたいところです。
7〜8月は保護者を交えて面談する学校があると思います。面談では担任、保護者が生徒の課題となっている点を指摘することが多く、生徒に発言を促すと、うつむき加減で言葉少ない状況が見られます。
そこで、夏休み前までを捉え直す際に、これまでの成果や課題、今後の展望をスライドにまとめ、4分程度でプレゼンテーションできるようにさせるのはいかがでしょうか。夏休み前の定期考査が済み、生徒自身も「まずかった」点を把握できているはずですので、「こうすればよかった」ということも何となく考えているのではないかと思います。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と昔から言われています。3学期制の学校であれば、1学期末考査の成績が出る時期に、これまでの成績や学校生活の態度などを振り返り、スライドの作成時間を設けたいところです。実際、保護者を交えた面談では、生徒から成果や課題が示されることで、他者が指摘しなくても生徒は考えているという、ある種の安堵した空気がその場を包み込みます 。
(宮崎亮太)
7月の生徒支援・教育相談 ~生徒の顔色に注意しよう
もうすぐ夏休みというタイミングにおいて 、この時期に気を付けたいことは、生徒の顔色です。この時期には三者面談を実施する学校も多くあります。この三者面談の前は、特に生徒の顔色に注意しましょう。学年にもよりますが、生徒も先生も三者面談に向けて互いに探り合う状況もあります。特に3年生の三者面談では、この機会に進路変更する場合もあるため、事前のコミュニケーションは必須です。
とはいえ、一人ひとりと事前面談を行うことが難しい場合は、朝のSHRなどを活用して生徒の顔色をよく観察しましょう。いつもとは違った様子がないか、落ち込んだ様子はないか、落ち着きのない行動をしていないかなど、様子の変化に注目して声をかけることで、適切にアドバイスができるでしょう。
この時の悩みの多くが、「成績」と「進路」の「人間関係」の3つです 。1年生では、初めて受けた定期考査の結果への不安や友人関係のトラブル、2年生では、文理に分かれて学び始めてきた中での不安や先輩後輩における悩み、3年生では、受験を控えて成績と進路に対しての不安といったように学年ごとの悩みや不安があります。これらをどうキャッチしていくかが大切な時期です。
(鈴木智博)
この時期に行う学習支援 ~つまずいている原因は?
夏休みを前にして、担任は生徒たちには各教科から出される夏休み課題に取り組ませるとともに、生徒たちが苦手意識をもつ教科科目の学習に取り組むよう促すことがあると思います。
ここで大切なのは「どこでつまずいているか」を担任が把握することではないでしょうか。例えば、中学校で学習する事項が理解できていない場合、いくら高校入学後の復習に取り組んでも土台がないため、すぐに崩れてしまう可能性があります。 また、文字の読み書きや教材の管理に困難さがあったり、教師の指示がうまく伝わっていなかったり、成績不振や人間関係に起因する無気力状態に陥っていたりするなどの課題が「発見」される場合もあります。
生徒の学力向上のために、学習量、学習時間は重要ではありますが、むやみに「他者の何倍も量をこなす、時間をかける」というようなことを解決策として提示するのではなく、つまずいている点にスポットを当てて、生徒の課題を解消するために適したメンター(各教科の先生や特別支援教育コーディネーターなど)に繋ぐことも必要ではないでしょうか。
(宮崎亮太)
この時期に行う進学支援 ~オープンキャンパス参加の目的
7月は多くの上級学校でオープンキャンパスが開催されます。最近では近隣の大学が合同で開催するオープンキャンパスも実施されています。こうした機会を利用して、ぜひ学年を問わず生徒に参加を促してみましょう。また、生徒だけでなく、保護者も一緒にオープンキャンパスに参加すると、各学校の見方も変わってきます。
オープンキャンパスに参加する目的の一つは、「偏差値ではない学校の特色を知る」ということです。生徒たちには、オープンキャンパスを通じて「何のために上級学校へ進学するのか」「大学で何を学んでいきたいか」ということをはっきり意識させましょう。偏差値や名前だけの選択では、実際に入学した時にミスマッチを起こすことが予想されます。
そして、この時期には模擬試験の結果も返却されます。この結果に惑わされることなく、「本当に学びたいことは何か」を見つけるきっかけにするために、オープンキャンパスへの参加を大いに勧めます。
(鈴木智博)
この時期に行う就職支援 ~求人票を一緒に見てみよう
7月1日に求人票が公開され、高校3年生の就職活動が解禁となります。しかし、就職を希望しているけれど、まだ「何となく就職したいなあ」という曖昧な気持ちの生徒も多いのではないでしょうか。
昨今は少子化と労働人口の減少が相まって、高卒の求人倍率が3倍を超え、大卒の求人倍率よりも高くなっています。ただ、高校生の場合は、大学生と違って、「一人一社ルール」があるので、人気企業への就職を考えている生徒には、9月の応募解禁までに求人票をピックアップし、履歴書の準備を進めるように声がけをすることが大事です。生徒がこれまでの高校生活で、 どのような経験を積んできたのか、そして企業で働いたときにどのような社会貢献に繋げたいのか、履歴書の志望動機の欄を何度も書かせ、面接試験の準備も同時に兼ねたいです。
何となく就職したいという生徒には、担任から「今年の求人票を一緒に見てみよう」といった声がけをするのが効果的です。厚生労働省職業安定局が運営する「高卒就職情報WEB提供サービス」 を活用すると、産業や希望地、賃金、社宅の有無など、働くときの条件設定ができるので、生徒にとって、高校を卒業して社会人になったときのイメージを作りやすくなると思います。
夏休みに入る前に、担任としても最新の求人票を見ておくといいでしょう。そして、職場見学が可能かどうか求人票で確認しながら、夏休み中に就職活動の準備について生徒と面談することをお勧めします。
(佐藤革馬)