2025.12.15

第9回 B5ノートはB5サイズじゃない?! ノートにきれいにプリントを貼りたい時の便利アイテム|勉強を楽しく!業務に便利!文房具図鑑

この連載について

子どもが楽しく学べる文房具、学校で働く方々の仕事がはかどる事務用品。この連載では、思わず人に教えたくなるような、学校生活を豊かにする文房具を紹介していきます。執筆者は数多くの文房具を見聞き、蒐集し、さまざまな媒体でその魅力を発信し続けている文房具プレゼンターのふじいなおみさんです!
数々のモノに触れてきたふじいさんだからこそ知っている、学校で使える文房具の世界をぜひお楽しみください!
 

上の写真は筆者の娘が小学1年生の時のノートです。娘はプリント学習が盛んに行われる学校に通っており、授業の中で貼ることが多いのですが、写真を見ればわかるとおり、プリントがノートから飛び出してぐちゃぐちゃになっています。

「小学生だから」と思いませんでしたか? 確かにそれもあります。でもはみ出る原因は貼る時の技術の問題だけではないのです!

 

B5のノートとB5のプリント

同じ「B5」なのにサイズが違う?

小学生時代には「学習帳」、中高生になって「大学ノート」などと呼ばれているB5サイズのノートといえば、授業・勉強の必需品です。みなさんが学生の頃、ノートは主に授業の板書を書き写すために使っていたのではと思います。

時代は巡り、最近の学校の授業では、デジタル化が進んだことで傾向として板書が減り、一方で「プリント学習」や「タブレット学習」を実践されている学校が増えてきたと聞きます。

そうした背景もあり、ノートはプリントを貼るために使う、ということも多くなっているそうです。
もしかしたら読者の先生の中には、学生の皆さんに、プリント学習で渡したB5のプリントを、B5のノートに貼るよう指示した経験があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ただ、ここで思わぬ問題が生じてしまうのです。実はB5サイズのプリントをB5のノートにキレイに貼ろうといくら頑張っても、プリントはノートからはみ出してしまいます。なぜだと思いますか?

理由は簡単です。なんと、多くの児童・生徒が使っているいわゆる「B5のノート」は正確にはB5サイズではないからです!

 

ノートにはセミB5と呼ばれるサイズがある!

試しにB5のコピー用紙をしっかりとB5のノートに挟んでみてください(持っていない人は下の写真を見てみてください)。

B5の紙がはみ出ている部分を赤く着色しました。

プリントの方が大きいのがわかるはずです。それもそのはず、B5と呼ばれるノートは文具業界では「セミB5サイズ」とも呼ばれる、B5より少し小さいサイズで作られているのです。

 

プリントをきれいにノートに貼りたい

中高校生の皆さんは「ノートを見やすくきれいにとりたい」とさまざまな工夫をしていると聞きます。なので、プリントがはみ出てしまうのは絶対避けたいと思っているハズです。

学習向けの文具を開発しているメーカーでは、ここ数年、さまざまな「(セミ)B5ノートにB5のプリントをきれいに貼る」グッズを発売しています。今回はその中からソニックが発売した便利グッズを2つご紹介します。

 

ミッション:B5ノートにプリントをきれいに貼れ!

のりとカッターが一体に! 「オレパ withのり」/「オレパ with強力のり」

手前「オレパ withのり」/奥「オレパ with強力のり」
どちらもふた部分にプリント用の「カッター」がついています。

プリントを一枚、まっすぐに切ることができる「プリントカッター」と固形のりが組み合わせになっているアイテムです。
標準的なスティックのりのふた部分にプリントカッターパーツが付いていて、大きさは横26mm×高さ104mmとペンケースに入れて持ち歩けるサイズです。

ちなみにのりの違いですが、「オレパ withのり」は、色付きで一定時間が経過すると色が消えるタイプなので、塗った場所も分かりやすく使いやすいです。

一方、最近発売になった強力なのりで貼ることができる「オレパ with強力のり」ののりに色はついていませんが、2回以上のりを重ね塗りすることで、しっかりと貼り付けることができます。

使い方もシンプルです。

◆使い方

1.プリントの必要な部分だけを残すように周りを折ります。

 

2.折った部分を一辺ずつプリントカッターへ通していきます。

◎注意◎
プリントカッターはコピー用紙やプリント1枚専用なので、
それ以上の枚数をカットしたり、封筒などの開封に使ったりしないようにしてください!

 

3.スパッとプリントの折った部分がカットされます。

 

4.不要な部分をすべてカットしたら、一体になっているのりを使ってノートにプリントを貼り付けます。

この商品の良いところは、ササっとプリントを処理できること。授業の休み時間という短時間に切ってノートに貼れるので、プリントを無くしてしまうというトラブルもなくなります。

また、この商品には取替用ののりが販売されています。のりを使い終わった時、もしくは通常ののりの製品を強力のりに取り替えたい場合などは、フタを兼ねているプリントカッター部を付け替えるだけで交換が完了します。

 

「プリントカッター A4タテ対応」で複数枚のプリントをまとめて整理!

オレパが持ち歩き用だとすれば、こちらは置く場所を決めて使うものと言えます。1回に5枚までコピー用紙をカットできるアイテムです。

これを使うとノートにしっかり収まる、セミB5よりも一回り小さいサイズすることができるのです。また、B5サイズのプリントだけではなく、A4サイズのプリントもB5ノートに貼れる大きさにカットできるのもポイントです。

使い方は、

 

◆使い方

1.スライドカッターを固定しているシリコンバンドを外します。 

切りたい紙がA4サイズなら右上の「A4」と書かれた矢印の先の線に、
B5の紙ならば「B5」と書かれた矢印の先にある線に切りたい紙の端をしっかり合わせてセットします。

 

2.プリントをセットしたらレールに沿って下までスライドさせます。

 

3.これを4辺すべてに行えばノートに余裕を持って貼れる大きさになります。

この商品の良いところはたくさんプリントが配られた時に一気にカットができること。そして、スパッとまっすぐに切れることではないでしょうか?

ただし、こちらはプリントの端から一定の幅をカットしてしまうため、紙の端ギリギリまで内容が印刷されているプリントの場合は必要な部分を切り落としてしまう可能性があります。確認をしながら使うことをお勧めします。

スライドカッターの替え刃も販売しているので、切れ味が悪くなった時には交換することもできます。

 

これでノートのイライラも解消

「オレパ withのり/オレパ with強力のり」は前述の通り、そのサイズからペンケースに入れて使えますが、プリントカッターはサイズが大きいので、例えば、進路指導室に置いて、学生さんが自由に使える環境にするといいのではないでしょうか?

それをきっかけに、進路のことを相談する学生さんや高校・大学の過去問など進路資料を見に来るきっかけになるかもしれません。

今まで、プリントがはみ出してぐちゃぐちゃになって困っていた学生さんにぜひご紹介してあげてください。そのストレスから解放されただけでやる気がアップする学生さんがいるはずです! そうして、たくさんの学生さんが、希望の進路に進めることを応援しています。

 

文房具プレゼンターのこぼれ話

B5ノートがB5サイズより小さいワケ

そもそもなぜノートはB5サイズでなく、セミB5サイズが主流なのでしょうか。これについては、文具王として有名な高畑正幸氏の著書『文房具語辞典』(誠文堂新光社)を参考にすると、以下のような理由が挙げらています。

B5正寸は182×257mmであり、セミB5は179×252mmと、セミB5サイズはB5正寸よりも縦横ともに若干小さくできています。

若干小さくした理由は、元となる大きな紙からより効率的にノートを作れるからです。
いわゆるB0(B列本判=B判サイズの印刷物を効率よく作るために定められた寸法)のサイズは765×1085mmです。そこからB5正寸を取ろうとすると8丁取りしかできないところ、セミB5にすると9丁取りできるという理由で1965年よりB5ノートに限りセミB5サイズが標準として規格化されています。

簡単にまとめると、セミB5サイズは製作の都合からできた規格だった、ということになります。

とは言え、実際に使ってみると、持ち運んだり書いたりするにもちょうどいいサイズなので、結果的に、使うという面でも都合がよかったと言えるのかもしれません。

■今回紹介した文房具
©ソニック
  • 商品名:オレパ withのり プリントカッターと色消えるのり
  • メーカー:ソニック
  • 商品の詳細はこちらから
  • 価格:495円(税込) ※2025年12月現在の価格です
©ソニック
  • 商品名:オレパ with強力のり プリントカッターとのり
  • メーカー:ソニック
  • 商品の詳細はこちらから
  • 価格:495円(税込) ※2025年12月現在の価格です
©ソニック
  • 商品名:プリントカッター A4タテ対応
  • メーカー:ソニック
  • 商品の詳細はこちらから
  • 価格:1,980円(税込) ※2025年12月現在の価格です

本連載の執筆者・ふじいなおみさんの書籍が9/5(金)に刊行されました!!

うまく使えないのは子どものせいじゃない。道具がマッチしなかっただけ!

特別支援学級の子どもたちが学習や活動に集中できない理由に、文房具(道具)をうまく使えないためにイライラしたり、やる気をなくしたりすることがあります。そうした子どもたちの困りごとを文房具から解決する方法を紹介します。

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「書く」「消す」「切る」「塗る」など動作別に解決アイテムを掲載。また、「片付けられない」「すぐになくしてしまう」など、日常生活の中での困りごとを解決するためのアイデア文房具も紹介しています。これらを保護者に紹介することで、子どもたちの学校生活はハッピーに変わるはずです。
さらに、文具メーカーに商品開発の裏話などを取材したインタビュー記事も掲載。文房具の世界がさらに広がること間違いなしの一冊です!

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