2026.03.13

第12回 あなたのモチベーションをお助け! リスキリング・受験に効くデジタル文具|勉強を楽しく!業務に便利!文房具図鑑

この連載について

子どもが楽しく学べる文房具、学校で働く方々の仕事がはかどる事務用品。この連載では、思わず人に教えたくなるような、学校生活を豊かにする文房具を紹介していきます。執筆者は数多くの文房具を見聞き、蒐集し、さまざまな媒体でその魅力を発信し続けている文房具プレゼンターのふじいなおみさんです!
数々のモノに触れてきたふじいさんだからこそ知っている、学校で使える文房具の世界をぜひお楽しみください!
 

読者の方々の中には、業務に関連する資格の取得を学校から推奨されていたり、自らリスキリングに取り組んでいたりする方もいらっしゃるのではないでしょうか? でも、なんとなく勉強が続かない。スマホを手に取ったら最後、ついつい時間を浪費しているなんてこともあるかと思います。

今回ご紹介したいのは、どちらもスマートフォンに関連した「デジタル文具」です。デジタル機器と良い関係を築くことができれば、こんなに心強い相棒はいないかもしれませんよ。

 

クラファンで応援購入目標の6900%を達成した、大人の勉強のためのデジタル文具!

元々は子ども向けのツール

元々コクヨでは「しゅくだいやる気ペン」というお子さん向けのIoT文具を販売しています。鉛筆を専用の装置に取り付けて勉強。鉛筆の動きを装置が感知し、スマホアプリと連動すると勉強の頑張りを可視化。頑張りに応じてもらえるリンゴの実の数だけすごろくを進み、チェックポイントに到達するとお家の人と決めたご褒美がもらえるという装置です。

ところが調べていくと、「しゅくだいやる気ペン」を使っているのは当初想定していたユーザー層であるお子さんだけでなく、じつは大人の方も多くいることがわかってきました。そこで、コクヨは続く商品として「大人のやる気ペン」をクラウドファンディングで販売します。すると、1万円近くする商品が、応援購入目標の6900%を達成したのです!

真ん中にある白いものが「大人のやる気ペン」

大人たちの「よし!勉強するぞ」という気持ちを後押しするのが「大人のやる気ペン」なのです。発売されてから私はこのアイテムをほぼ毎日使っています。

 

筆記具を溝にはめ込む形で取り付けます

普段使っている筆記具に小さな装置を取り付けてペンを走らせると、「しゅくだいやる気ペン」同様勉強をした時間を記録。スマホアプリと連動すると頑張りが可視化され、頑張りに応じたリンゴを獲得でき、その数だけすごろくが進めるようになっています。

 

ナカマと勉強。目的はさまざま

このツールを使うときにはあらかじめ「ナカマカード」に自分の情報を登録します。といってもプライベートなことは書く必要はありません。同じツールを使っている人とのコミュニケーションをするための情報です。「一番の目標」「勉強のコツは?」「なぜ勉強するの?」などの項目があります。
すごろくには他のユーザー(ナカマ)がいるコマがあり、通過するたびにその方のナカマカードを目にすることができるのです。
 

すごろくの途中にいる仲間と挨拶をしたら「ナカマカード」が表示されます

学生時代の勉強はクラスメイトがいて、学校という勉強のための環境で過ごしているので気合も入りやすいのですが、大人の勉強は孤独です。そこで、「ナカマカード」を通して「勉強している仲間がいる。自分も勉強を頑張ろう」と背中を押してくれるのです。

今まで出会った方には、たとえばこんな目標がありました。「外国語の検定を受ける」「仕事で必要となった資格をとる」「志望している大学に絶対合格」など。頑張ろうとしている人は、自分が見えていないだけで、じつはたくさんいらっしゃるのだなと感じます。

また、見ていて特に面白いのは「なぜ勉強するの?」という項目です。「お金を稼いで楽しく過ごす」のようなハッピーな目標がある一方、緻密に人生の計画を立ててその1ステップとして勉強をしているという方もいます。「どうしても将来のためにこの大学に入りたい」と書かれているときには、「よし、がんばれ!応援してるぞ」と心の中でエールを送ったこともありました。

「勉強のコツは?」も、自分の考えにはなかった勉強の仕方をしている方を見かけて、今度取り入れてみようと思えることもあります。この適度な距離感が自分の背中を押してくれます。
 

勉強ができなくて悔しい

左:すごろくを20回ゴールしたときのお祝い画面/右:連続使用1週ごとに通知されます

この商品では、すごろくをゴールすると「○周目達成おめでとう!」のように褒めてくれます。大人になると褒められる機会は少なくなりますよね? だからこそ、この「おめでとう」が嬉しくなります。

逆に、筆者が一番堪えるのは、連続使用記録が止まってしまったときです。
勉強時間は日にちごとに記録されて、継続して勉強をしていると、1週ごとに【○週間連続達成おめでとう】などとお祝いをしてくれるのですが、バタバタ忙しいときなど、つい使わないでいるとそれが途絶えてしまいます。
その際に生じる「こんなに頑張ったのにあの1日で記録が途切れた……」という気持ちはなんとも言えません(声を大きくしては言えませんが、特別なアイテム使用で途切れを回避する機能もあります)。

このように、勉強を続ける工夫がたくさん盛り込まれているので、勉強はしたいけれど長続きできずに困っている方にはおすすめのツールです。

 

スマホでどうしても集中できないあなたに、デジトックス ザ・ルーティンを!

スマホは便利だが、いちばんの敵でもある

スマートフォンがあると便利ですよね? 計算機が入っていたり、漢字やわからない言葉をぱっと調べることができたり……でもその後、気づくと流れでSNSを見て時間を浪費してしまっていることはありませんか?

後ろ側にスマホを入れるケースがあります(次の写真参照)

「デジトックス ザ・ルーティン」は勉強に集中するためにスマートフォンなどを入れて電子的に鍵をかけ、触れられなくする機能を持った装置です。時計がついていて、スマートフォンを入れる部分は半透明の蓋で覆われています。「今はスマホを触らず集中するぞ」といったときの心強い味方です。


機能1)決められた時間、一時的にロックする

「勉強をする2時間の間だけスマートフォンを使えないようにする」のように、今から○○分間ロックすることができる機能です。スマートフォンを本体後ろ側のケースに入れて蓋を閉めます。次に、ロックしたい時間を設定。

ロックがかかると逆さにしてもスマホが出てきません

最後にタイマーをスタートさせると「ジーっ」という音と同時に鍵がかかって開かなくなります。
これでついついスマホを見続けてしまうという時間のロスを解消できます。

※ロックをかけないタイマーとしての機能もあります。

 

機能2)毎日決めた時間に入れてロックする

寝る前についついダラダラと見てしまうスマホ……それを止めるための機能です。スタート時間と終わりの時間を決めて設定を終えます。時間が始まる5分前にはリマインドの光と音でお知らせ、スタート時間を過ぎてもロックがされていなければ1分ごとに光と音で知らせます。
これで「スマホがやめられなくて寝不足」は回避できます。
 

安心!緊急解除機能

筆者には小学校4年生の娘がいます。もし仕事中に娘が怪我や具合が悪いなどがあったときには、学校からのお迎え要請の電話がかかってきます。それ以外にも仕事や、家庭環境によって勉強よりも重要な連絡があることが大人の場合はあるかと思います。それに対応できる機能が「緊急解除機能」です。

 

勉強の際に着信があると気にはなりますが、もしものために筆者は画面が見えるように入れます。

「緊急解除機能」を作動させるには、細長い金属の棒で本体底面にあるリセットボタンを押す、もしくは電池を外します。そうするとロックが解除されるのです。ただし、この機能はイタズラされないように、解除をおこなった後の1分間はアラームが鳴り続けます。これはお子さんが約束を破ってしまったときに気づくための機能なのです。たとえアラームが鳴ったとしても、とっさの時に電話応対ができることは大人にとってはありがたい機能ではないでしょうか?

 

この小さな穴がリセットボタンです

 

まとめ:デジタルツール×文房具で、勉強が楽しく! 便利に!

デジタルツールは文房具の敵ではなく、お互いに高め合えるツールであって欲しいと思っています。特に今回の2商品は正しく使えばこんなにいい相棒はいないのではないでしょうか? 今後もこのようなツールが増えていくことが考えられます。自分の性格や勉強環境に合わせてこのような相棒を持ってみるのはいかがでしょうか?

 

■今回紹介した文房具

 

©コクヨ
  • 商品名:大人のやる気ペン
  • メーカー:コクヨ
  • 商品の詳細はこちらから
  • 価格:9,900円(税込) ※2026年3月現在の価格です
©ソニック
  • 商品名:デジトックス ザ・ルーティン スマホ用 タイムロックケース
  • メーカー:ソニック
  • 商品の詳細はこちらから
  • 価格:4,950円(税込) ※2026年3月現在の価格です

本連載の執筆者・ふじいなおみさんの書籍、大好評発売中です!!

うまく使えないのは子どものせいじゃない。道具がマッチしなかっただけ!

特別支援学級の子どもたちが学習や活動に集中できない理由に、文房具(道具)をうまく使えないためにイライラしたり、やる気をなくしたりすることがあります。そうした子どもたちの困りごとを文房具から解決する方法を紹介します。

特別支援学校の教員である佐藤義竹先生に、子どもたちがどんなことで困っているのか、それを解決するためのポイントは何かを提示してもらい、それを受けて文房具の専門家・ふじいなおみさんが悩みを解決するアイテムをセレクト(その数250点以上!)。

「書く」「消す」「切る」「塗る」など動作別に解決アイテムを掲載。また、「片付けられない」「すぐになくしてしまう」など、日常生活の中での困りごとを解決するためのアイデア文房具も紹介しています。これらを保護者に紹介することで、子どもたちの学校生活はハッピーに変わるはずです。
さらに、文具メーカーに商品開発の裏話などを取材したインタビュー記事も掲載。文房具の世界がさらに広がること間違いなしの一冊です!

ぜひお求めくださいませ!!


この記事をシェアする
このエントリーをはてなブックマークに追加