この連載について
①教職員の生活を支えるための〈給与規程〉、②子どもの学習環境を支えるための〈就学支援〉、③教育活動や学校運営を支えるための〈学校財務〉、この3領域を「教育財政領域」と定義し、これらにかかる法令や理念の解説と合わせて実践紹介などもしていきます。若手教職員をメインターゲットとして、ライト&フランクな連載にしたいと考えています。なお、本連載は「ヤナギサワ事務主査と考える──学校とお金の話」(全24回)の続編となります。
この連載について
①教職員の生活を支えるための〈給与規程〉、②子どもの学習環境を支えるための〈就学支援〉、③教育活動や学校運営を支えるための〈学校財務〉、この3領域を「教育財政領域」と定義し、これらにかかる法令や理念の解説と合わせて実践紹介などもしていきます。若手教職員をメインターゲットとして、ライト&フランクな連載にしたいと考えています。なお、本連載は「ヤナギサワ事務主査と考える──学校とお金の話」(全24回)の続編となります。
あれ?! 「給与規程(2)」じゃないの? と、思うひとが大半でしょう(笑)。説明していませんでしたが、本連載は教育財政領域の3分野をローテーションしていきます。そのため、次回は「学校財務(1)」になります。──という初回のオリエンテーションで説明しておくべきことをサラッと入れ込み、本編に入りましょう。
今回は、就学支援という分野でどんなことを扱っていくのか紹介していきます。
まず、「就学」という意味について考えましょう。同じ発音で「修学」という言葉もあります。アナログ辞典が手元にないので、デジタル辞典*1でその用語検索をしてみます。就学とは「学校に入って教育を受けること」であり、修学とは「学問をおさめること」と書かれていました。また、前者は「ふつう、義務教育についていう」とされ、後者は特にその限定がされていません*2。修・就学支援という表記もありますが、本連載における教育財政領域のフィードは、おもに義務教育を射程としているため、就学=「学校に入って教育を受けること」という意味で利用します。その「支援」にかかる制度の現状や課題、学校現場の実践を扱っていきます。
就学支援といっても内容はさまざまです。特別な支援を必要とする子どもやその保護者に向けた支援制度(就学支援委員会*3など)としての人的支援もありますが、本連載では費用面における支援制度を扱います。具体的には、義務教育でもっとも知られている「就学援助」制度、そして生活保護のひとつ「教育扶助」制度です。また、中学3年生から申請が可能な高校等「奨学金」制度や高校等への進学に向けて「就学支援金」「奨学給付金」などにも触れたいと考えています。そして、そもそもそういった支援が必要となっている状況、たとえば子どもの貧困問題やその解決に向けた政策なども取りあげていきます。
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埼玉県職員の服部孝氏は、子どもの貧困を知るために生活困窮者が失う「3つのエン」を説明しています*4。お金を意味する「円」、つながりを意味する「縁」、そして助けることを意味する「援」です。貧困を考えるとき、真っ先に「お金がない」という現象が思い浮かぶと思います。しかし、それは「お金がない」だけではなく、たとえばお金を借りるための「ひとのつながり」や「制度とのつながり」も希薄化している問題を表しています。本連載に寄せるならば、就学支援制度を知らないこと(援)やそれを教えてくれるつながりもないこと(縁)、そして学校徴収金が払えないこと(円)が連なります。このように「3つのエン」を複合的に捉えていく必要があります。
本連載の就学支援分野では、「援」を中心に考えていきますが、次回の学校財務分野では「円」にかかることにも触れていきます。次回は「学校財務(1)──学校の財務を捉える」です(念押し)。
栁澤先生からコメント
「チームとしての学校」が叫ばれて久しい現代──「学校安全」も例外ではありません。学校環境や防災=管理職、安全教育=教員というように分類されやすい領域かもしれませんが、総務・財務をつかさどる事務職員の知見も「学校安全」には欠かせません。それを証明するような「学校安全」にかかる事務職員の実践が9本収録されています。そして、実践を補完する理論編、コラム4本と特別支援教育の視点による補論が置かれています。本書は、事務職員による「学校安全」テキストではありますが、管理職を含めた教職員全体、「チームとしての学校安全」テキストという構成です。子どもたちの安全をチームで守るために、お読みいただけたら幸いです。










