学校安全がよくわかる本
環境整備・学校防災・安全教育の視点で子どもを守る
安全・安心な学校をつくり、子どもたちを守るために学校事務が果たす役割とは?
――基礎から学べるベーシックシリーズ第5弾
「全ての教職員で取り組む」とされる学校安全領域に事務職員としてどのように関わることができるか。学校保健安全法と文科省が示す事務職員の標準職務例から抽出し、事務職員の職務に近づけて環境整備、学校防災、安全教育の視点から実践をまとめた学校事務ベーシックシリーズ第5弾。
【編著者コメント】
「チームとしての学校」が叫ばれて久しい現代──「学校安全」も例外ではありません。学校環境や防災=管理職、安全教育=教員というように分類されやすい領域かもしれませんが、総務・財務をつかさどる事務職員の知見も「学校安全」には欠かせません。それを証明するような「学校安全」にかかる事務職員の実践が9本収録されています。そして、実践を補完する理論編、コラム4本と特別支援教育の視点による補論が置かれています。本書は、事務職員による「学校安全」テキストではありますが、管理職を含めた教職員全体、「チームとしての学校安全」テキストという構成です。子どもたちの安全をチームで守るために、お読みいただけたら幸いです。(栁澤 靖明)
近年、さまざまな災害が発生しており、災害はいつどこで発生してもおかしくありません。「学校安全」──とりわけ、「学校防災」では日頃の備えが重要です。本書には、事務職員による学校防災に関する実践に加えて、実際の災害時の経験など学校防災に関するコラムが収録されています。阪神・淡路大震災から30年目を迎える節目の年に、事務職員だけでなく多くの教職員の方々に本書を手に取り、改めて学校防災について考える機会としていただければ幸いです。(井上 和雄)
第1章 学校安全と学校事務(理論編)
1 関係法令と政策の動向(栁澤靖明)
2 事務職員の職務領域から整理(井上和雄)
3 教育政策から考える事務職員の役割(井上和雄)
コラム1 事務職員だからこそ取り組める学校防災(秋山典子)
第2章 学校環境に関する実践
1 児童会活動へ広がった学校安全管理の推進(木田敦之)
2 シックスクールと向き合う(栁澤靖明)
3 学校配当予算の視点から安全計画を考える(大久保公子)
コラム2 児童生徒の安心・安全を実現する学校防災士をめざして(吉村由巳)
第3章 学校防災に関する実践
1 マネジメントでつなぐ学校の安全と安心(酒井竜二)
2 学校の防災力向上のために(中塚華子)
3 避難所開設に向けた備え(井上和雄)
コラム3 兵庫県西宮市における「避難所訪問」所感(木元英二)
第4章 安全教育の支援に関する実践
1 事務職員個人や組織による教職員研修の企画運営(城間佳代子)
2 地域協働による安全教育(宮本隆宏)
3 学校安全を地域から支える(宮本健司)
コラム4 災害時における事務職員の役割──東日本大震災の経験から(藤田基成)
補 章 特別支援教育と学校安全(土井裕子)
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